コップから溢れた水を飲む

投資

皆さんこんにちは。

今回の記事は以前の『iDeCoの資金拘束について』に関連した内容となります。

それではよろしくお願いします。

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『貯める』と『殖やす』

つみたてNISAやiDeCoを始めた方、もしくは始める時に「引き出すタイミング」について聞いている場面を見ることがたまにあります。

実は僕も最初はこれを考えていました。

ただこの考え方というのは、『貯める』と『殖やす』の区分けがはっきりしていなかったからなのだと気づきました。

「貯金」は現在はほぼ利息が付かないので、『貯める』という部分になります。

これはモノやサービスの購入資金、旅行用など使用目的がはっきり決まっている場合に使うものだと考えます。

また、日々の生活費や使用目的はないけど、急な出費や収入が減った場合のための生活防衛費とは別にして下さい。

では『殖やす』にはどうするか?

ここで「投資」が当てはまってきます。

「投資」には株式や債券、不動産、金や為替、最近では暗号資産などもありますが、今回は「株式投資」として考えていきます。

「投資」とは「自分のお金に働いてもらう」ことになります。

この「働いてもらうお金」のことを「金の卵を産むニワトリ」と表現されたりしますね。

僕はこのイメージから、「いつ取り崩すのか?」という疑問自体が投資の本質からズレているのかもしてないと思い始めました。

貯金としての「お金」と、投資しての「お金」は意味が違ってくるということですね。

前者は生活の為や、欲しいものを手に入れるための「道具」

後者はお金を生み出すための「ペット」みたいな感じですね。

『コップから溢れる水だけを飲む』

「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ? これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は…」

映画『マルサの女』より山崎努さん演じる調査対象者のセリフより引用

これはこの前聞いて、なるほどな…と思いました。

例えば、コツコツ長期積立投資で複利効果も併せて貯めた5,000万円が「コップの水」

全世界株式インデックスの平均年利が5%なので毎年『殖える』金額は250万円。

250万円が「コップから溢れる水」になります。(もちろん毎年定率ということはありません)

ここから税金として約20%が引かれるので、手取りは200万円程ですが、毎年働くことなくこれだけのキャッシュフローが得られれば、大きな収入源になると思います。

出来る人は、更にコップに注ぐ量を増やしたり、溢れる水を戻すことで、いずれ溢れる水の量は更に勢いが増し、その時に消費をしてもコップの水(元本)は減らないということです。

話の根本としては「金の卵を産むニワトリ」と同じですね。

ニワトリの場合は、「お金」というエサをたくさん上げると、「金の卵」をたくさん産んでくれるよ!って話です。

どちらの話にも共通するのは、『コップの中の水やニワトリ自体には手を出してはいけない!』ということですね。

そこに手を出せば、「お金」を生み出してくれる仕組みが無くなってしまうことになります。

だから『殖やす』為のお金は「いつ取り崩すか?」という疑問が矛盾してくるということなのです。

もちろん「今」使いたいお金もあるし、全てを後に回して我慢できる人ばかりではないと思います。

長い人生、楽しくなければいけないとも思いますし。

なのでここはバランスかなと思います。

全て消費・浪費してはダメだし、全部を将来の為に回すのは理論上無理。

どちらを優先させたいかも個人で変わってくるとは思いますが、

5:5で居心地の良い人もいれば、7:3、3:7がいい人、出来るだけ早く経済的自由を達成したいから1:9でも頑張れる人など色々いると思いますので。

その為の投資手法①

それでは、「コップの水」や「金の卵を産むニワトリ」を作るためにはどういった投資をしたらいいのか?

僕はまずは「iDeCo」「NISA・つみたてNISA」といった制度を使うべきだと考えます。

iDeCoは運用管理費用が少し掛かりますが、それを補って余りある節税効果と運用益非課税制度が魅力です。

NISAやつみたてNISAは、費用は為替コストやファンド手数料のみですが、節税効果はありません。

しかし、こちらも運用益非課税メリットは大きな魅力です。

どちらも金額の制限がありますが、まずはこれらの制度は活用すべきです。

ここでNISAとつみたてNISAはどっちがいいのか?という疑問もあるかと思います。

これは『人による』としか言えないのが現状です。

NISAの方が投資先が個別株から投資信託まで幅広く、年間の投資額も大きい。但し非課税期間は5年間(最長10年間まで)なので、どちらかと言えば投資中級者以上に向いた制度かと思います。

つみたてNISAは選べるのが投資信託のみなので、最初にファンドを選んでしまえばあとはすることがほぼないので、初心者から上級者まで人を選ばないと思います。

インデックス投資信託のみで行くのであれば、『つみたてNISA』を推奨します。

これは過去記事で検証した通りです。

『NISA制度リレー時シミュレーション』

個別株やテーマ型ETF、レバレッジ型ETFなどで大きくリターンを狙いにいくならNISAですが、これには大きく上がる可能性もあるが、暴落の可能性もあり得ることだけは理解して行って下さい。

また、NISAとiDeCoのどちらが優先かという話もありますが、個人的には生活防衛費があるのであればiDeCo優先でいいと考えますが、これにどちらが正解はないとも思いますので、お好みで決めて貰ってもいいかと考えます。

最終的な目標は両方満額目指してほしいですしね。

その為の投資手法②

では、これらの制度を使いきった先にまだ余力のある人はどうしたらいいの?という場合です。

この先の投資手法については、個々の『リスク許容度』と『投資に費やせる時間』によって変わってくると考えます。

例えば、『リスク許容度』が高くて、『投資に費やせる時間』も1日数時間取れるし、企業分析や勉強が苦じゃないよって人は、個別株でもオプション取引・FX・暗号資産・コモディティなど何でも試してみてもいいかもしれません(推奨という訳ではありません)

これは投資は実際にポジションをとって、身をもって体験しないと得られないこともあると考えますので、小さく始めてみて、自分のスタイルを見つけていくのもいいかと考えるからです。

ちなみに僕の場合、5年間くらい投資信託のみほったらかしてきました。

それが1年半くらい前に、本格的に投資に興味を持ち始め、『バリュー株投資』『グロース株投資』『テーマ型ETF』『レバレッジ型ETF』『暗号資産』『オプション』『IPO』『FX』などなど他にもいろいろ試してみました。

その結果、自分に合ったスタイルがようやく確立できそうな気がしています。

「yoshiのような凡人みたいに手間を踏まなくても、自分のスタイル決められるよ!」って人であればこんな遠回りしなくていいとも思いますw

あとは『リスク許容度』は低め、『投資に費やせる時間』もあまりない人は、つみたてNISAやiDeCoと同様のインデックスファンドを投資可能な額どんどん買い増していけばいいと思います。

インデックスファンドも全米系や全世界系、もしくは自身で地域比率をバランシングしてみるのもいいかもしれませんね。

もう少し『リスク許容度』も『投資に費やせる時間』もある人や、投資信託だけじゃ物足りない人は、テーマ型ETFやセクター別の投資信託やETF、GAFAMなどの誰もが知るような大型個別株から手を出していくのもいいと思います。

そこからでも学べることは多いと思いますので、自分のスタイルを作るための土台にはなり得ると思います。

投資を継続するのに大事なこと

ただ、ここで一番大事にして欲しいのは、投資は「自分の頭で考える」ことです。

今は投資系のインフルエンサーさんがたくさんいらっしゃいます。

そこでたまに『いつ買えば(売れば)いいですか?』とか

『○○さんが買っている銘柄を買います』とかいうコメントが散見されます。

これはまずいな・・・と個人的に思っています。

投資信託にしても一緒で、ランキング上位だからとかおススメされたからというのはやめた方がいいと思います。

もちろん初心者で何をどう調べたらいいのか分からない!という気持ちも分かりますが、分からないなりにも中身がどういうものか調べてみて欲しいのです。

クルマや家を買うときにおススメだからだけで買いますか?(中にはいるかもしれませんが)

金額だけで言えばクルマより、下手したら家よりも高い金額を投資するかもしれません。

そんな投資商品を買うのだから、「自分の頭で考えた投資」をして欲しいと思います。

分からない部分は、本を読んだり、分かる人に聞いたらいいのです。

ただ銀行員や保険屋、証券会社など売っている人には聞いたらダメですが!

僕に分かる範囲であればご相談乗れますのでコメントなりDM頂ければと思います。

またトップページのLINEオープンチャットも是非活用して下さい!

色々なことが学べます!

また今回も色々書かせて頂きましたが、これが正解という訳ではありません。

一個人の意見として参考程度にして頂ければと思います。

それでは最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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