投資初級者からのステップアップ -2-

投資

前回までの話

(シリーズ1)

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読書法

「中級者」以上の投資家になるためには、「目的意識」を持った読書が重要です。

自分の理想とする投資家像をイメージして、そうなるためにはどういうスタイルを作り上げていけばいいのかを考えながら読むことが重要ということです。

「目的意識」を持たずに本を読むと、本に書いてあることを鵜吞みにして、自己解釈も検証もなく行動してしまいます。

上手くいくこともあるかもしれませんが、「ルールと規律」が明確でないので、予想外の事態に行き詰まり、また違う本を読み、全く違うスタイルでもそのまま行動したりしてしまうのです。

これでは、投資知識や知恵に昇華されないので、いつまで経ってもレベルが上がりません。

最終的に悪質な情報商材に騙されることも多いかと思います。

例えば、ウォーレン・バフェットのような投資家になりたいのであれば、その目的にあった本、それに適した本から読むべきだと思います。

検索すれば本人の推薦本もヒットしますし、名言集のような本もあります。

そこから始めて、次に関連しそうな内容の本に進んでいき、理想の「ルールと規律」というスタイルを作り上げていくのです。

これは単に「モノマネ」をすればいいというものでもありません。

なぜなら、この「ルールと規律」は個性に依存するので、千差万別で絶対的な答えなどありません。

ここで言う個性とは、資金力・リスク許容度・家族構成・本業・環境そして性格など外的要因も内的要因も含めたほぼ全てのことです。

だからバフェットのこの考え方や戦略は自分には合うけど、ここの部分は合わないからこういう風に変えてみよう。とか他の本のこの戦略と組み合わせるといいかもしれない。など自分なりに構築していくということです。

ステップアップに掛かる期間

他の世界でもそうだと思いますが、投資の世界でも、本を何冊読めば「中級者」とか、投資経験が○年以上から「上級者」ということはありません。

「目的意識を持った勉強」「市場や銘柄の分析」「売買の経験(ポジションを持っている期間)」を総合し、更にそこから理に適った自分なりの「ルールと規律」を作り出せるかがポイントだと思います。

ちなみに「トレードの損益を自慢する人」「この投資手法が絶対最強!」みたいに言う人に「中級者」はいないように感じます。

テレビなどのコメンテーターも然りで、一部は凄い人もいるかもしれませんが、テレビ的には刺激的なことをコメントしてくれる人や、口が上手い人を起用したがる傾向にありますので、鵜呑みにするのは危険だと思います。

本当の上級者は、常に最適な投資手法がないことを分かっていますし、タイミング一つ間違えば儲かりもすれば、損をすることも分かっているからです。

話を戻して、初級者が中級者へステップアップするための期間に明確な定めはありませんが、個人的には50-100冊程度の本と5年ほどの経験は必要ではないかな。とぼんやりと思っています。

「ぼんやり」というのは僕もまだ初級者だからはっきり分からないのです。

50-100冊というのも、本の質によるので幅を持たせておきます。

結局は、理に適った「ルールと規律」を作ることが重要です。

これを学ぶにはテクニカルな手法を説明する本よりも、メンタル面にフォーカスされた本がいいと思います。

この辺りのおすすめ本はまたまとめてみようと思います。

ルールと規律

何度も繰り返している「ルールと規律」とは具体的にはどういったものか?

完全な説明は難しいですが、概要をまとめてみます。

①基本原則を決める:どの銘柄を、どういう理由で、いつ、どうやって買っていくか

②利確ポイント、損切ポイントを設定する

※損切ポイントが利確ポイントを上回らないこと

③移動平均線やRSIなどテクニカル指標の活用方法を定める

④リスク管理:リスクを限定する

などが挙げられると思います。

これは短期から中期のトレードの場合のルールではありますが、長期投資であれば、どのタイミングでスポット買い増しをするとか、こうなれば一旦資金を引き揚げるというようなことです。

(続く↓)

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