アセットアロケーションとは

投資

こんにちわ。yoshiです。

本日は『アセットアロケーション』の意味について解説してみます。

併せて『ポートフォリオ』にも少し触れてみますね。

それではよろしくお願い致します。

アセットアロケーションの意味

まずは、『アセットアロケーション』の意味ですが、これは2つの言葉を組み合わせた言葉です。

『アセット』=資産

『アロケーション』=配分

経済状況の変化や各種金融資産の性質やボラティリティ(変動率)に応じたリスクの分散を目的とした『資産配分』を考えるということです。

具体的に言うと、運用資金を株式や債券または現金、コモディティや不動産、最近で言うと暗号資産(仮想通貨)などにどのような配分で分散するかということですね。

資産状況や経済状況、家族構成や年齢などによってリスク許容度や運用目的は変わってくるので、この配分は絶対的な正解はありません。

アセットアロケーションの配分

先ほどの『アセットアロケーション』の内訳はかなり大まかなものです。

最初はそれくらいの内訳で全く問題ないと思います。

以下は知っておいた方がいいくらいの内容です。

株式の中にも「日本株式」「米国株式」などの国別もありますし、「先進国株式」や「新興国株式」といった地域別で表されることもあります。

細かく言えば、大型・中型・小型株式であったりセクター(業種)も違ってきますが、そこは今回はおいておきましょう。

債券も同様で「日本国債」「米国国債」などがありますし、この中には短期国債(1年など)や長期国債(10年-30年など)もあります。

コモディティは商品のことですね。

こちらは代表的なもので「金」「銀」「プラチナ」などの金属系、「石油」などの製品や「小麦」「豚肉」などの農畜産物もあります。

暗号資産(仮想通貨)も大きく分ければコモディティと言えるかもしれませんが、個人的には性質が大きく変わるので、個別で考えた方がいいとは思います。

不動産はアパートやマンション、一戸建や土地などの現物がかつては主流でしたが、現在は「REIT」(不動産投資信託)も登場し人気となっています。

あとは現金にしても、「日本円」「米ドル」「ユーロ」など様々あります。

ここでいう現金は「生活防衛費」などとは別の方がいいとは思います。

投資運用に回せる現金保有率という意味合いの方が分かりやすいかと個人的には考えますね。

ただそこまで細かく考えると、ポートフォリオと差が無くなってきますので、最初は下記グラフくらいで考えればいいかなと思います。

アセットアロケーションの目的

なぜアセットアロケーションを考える必要があるのかというと、資産クラスを分散することで経済状況や金利、政治などのリスクに対するヘッジ(回避)の為ですね。

株式のみにしておくと、金利上昇局面や景気状況などで大きく下がってしまったりする可能性もあります。

下チャートは2020年の比較です。

青:S&P500(米国株式)

オレンジ:BND(米国債券ETF)

水色:GLD(金ETF)

今回のコロナショックのような場面でも債券や金も下がってはいますが、下落率ではS&P500(株式)がダントツに大きかった事が分かります。

これらを組み合わせることで、大きな下落に対してダメージを軽減させることも可能になるということです。

これを個人のリスク許容度と照らし合わせて、下がる時にどれくらいに抑えておきたいかを考えていく作業です。

もちろん目論見通りにいくわけではありませんし、想定リスクを下げることは期待リターンを下げることにも繋がることは念頭に置いておきましょう。

ポートフォリオとの違い

『アセットアロケーション』を考えると、『ポートフォリオ』との違いに戸惑う人もいるかと思います。

『アセットアロケーション』と『ポートフォリオ』は、どちらも資産配分と意味では似ていますが、ポートフォリオは「金融資産の組み合わせ」をもう少し具体的に考えたものですね。

前述のように株式や債券、コモディティなどの金融商品の中にも様々な種類があります。

先ほどよりも更に細かく見ると、投資信託などは個別株式の詰め合わせなので、個別銘柄の比率まで考えようと思えばかなり細かいところまで考えられます。

この辺をどこまで細かく考えるかは個人の性格に依るかもしれませんね。

yoshiは投資信託やETFに関しては、セクター比率や個別銘柄比率なんかも考えてはいます。

ただ、最初からそこまでやると手間を感じると思いますので、投資信託の組み合わせならなるべくシンプルにするならこんな感じでもいいと思います。

アセットアロケーションは資産をどのような配分で持つかを示し、具体的な金融商品や銘柄などまでは指定しない。

ポートフォリオは、特定の投資信託や個別銘柄、商品名などまで落とし込んで、どのような割合で所有しているかを具体的にしていくものであると考えます。

地域分散を考えるなら、このサイトがおすすめです。

アセットアロケーション分析ツール「ピザロ!!」 | 東北投信

アセットアロケーション戦略

では、実際にはどういったアセットアロケーションにしていくのがいいのでしょうか?

結局のところは個人の状況で変わってしまうので、答えなどはないのですが、全くノーヒントというのも困ると思いますので、参考を示してみます。

よく言われるのが、『100-年齢』理論です。

シンプルな考え方で、

株式比率を「100-年齢」%

債券比率を「年齢」%

にするというものですね。

もちろんこれは単なる一例ですので、色々考えて見て貰えたらと思います。

下記リンクはポートフォリオ判定になってしまいますが、こういうのも心理テスト感覚でやってみるのもいいかもしれませんね。

モーニングスター [ 投資スタイル診断 ]

また、最近では『ロボアドバイザー』(ウェルスナビなど)に最低金額(10万円)を入金して、その運用内容を参考に自分でメインの資産を運用するという方法をとる人もいるみたいですね。(手数料年1.1%で手法を学ぶ技≒年間約1000円の授業料)

色々な資産クラスに配分してみたいけど、どういった比率でやればいいのか見当もつかない場合は、最初にこの手法を取り入れてみるのもいいかとは思います。

yoshiのアセットアロケーション

30代のyoshiのアセットアロケーションは株式比率100%です!

一応、投資用の現金も残す時はありますが、ほぼ置いていません。

この理由として

・人的資本から現金は定期的に給与として生み出される

・生活防衛費は余裕を持って確保している(2年分)

・妻も現役で働いている

・運用リスクを大きくしすぎない(基本的にインデックス長期運用)

などが挙げられます

株式比率100%の理由はこちらの記事参照です。

ポートフォリオについては、また別の機会にでもお話しようと思っています。

おわりに

いかがだったでしょうか?

投資の用語は横文字だったり、ETFみたいな略語だったりと分かりにくいものが多いですよね。

ファンドの中身ばっかりじゃなく、今後はこういった用語の解説や考え方なんかも書いていけたらと思います。

(質問など頂けると、とても助かりますw)

それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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