債券投資について

投資

こんにちわ!yoshiです。

今回は『債券投資』について解説してみます。

それではよろしくお願いいたします。

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債券とは?

『国や地方公共団体あるいは民間企業などが資金調達の為に発行する証券』です。

基本的にこの資金には期限付きで返済義務があり、満期には額面の全額を投資家に返却しなければなりません。

例えば「満期3年 額面10万円」の債券を購入した場合、3年後には10万円が返ってきます。

つまり、国や企業の『期限付きの借金』ですね。

株式も企業の資金調達の1つですが、株式には返済義務がなく、業績や市況によって株価も大きく変動します。

それに対して債券は期限付き返済義務があるため、株式よりも低リスクと言われます。

国や地方公共団体が発行する債券を『公共債』

民間企業などが発行する債券を『民間債』と言い、一般的に公共債の方が信用が高くなる傾向にあります。

また債券には『機関投資家向け』と『個人投資家向け』に分かれます。

これらの最も大きな違いは最低購入価格ですね。

個人投資家向けの国債などは1万円など少額からの購入が可能ですが、機関投資家向けは1億円からなど大型購入が基本です。

まあ一般庶民にはあまり関係ない話ですねw

債券投資の収益方法

債券取引で利益を得る手段は主に2つあります。

①利息収入(インカムゲイン)

②売却益(キャピタルゲイン)

債券投資の基本は①のインカムゲインです。

債券には一般的に利子率が設定されるので、この利息(クーポン)を受け取ることで安定収入を得る方法です。

債券価格も変動する

ここで疑問に思うのは、『期限に額面分返却されるのになぜ価格が変動するのか?』ということです。

債券も株式同様に満期前でも売却することが可能です。

最初の例の債券で考えると、発行時は10万円でも市場金利や会社の信用リスクなどで債券価格が9万円などに下がることもあります。

この時に買っておけば、最終的には10万円は受け取れますし、逆に債券価格が12万円に上がることもあるのでその時に売却することも可能です。

但し、知名度や信用度があまりにも低い債券の場合、売却が困難だったり、買いたたかれたりする場合があります。

「債券を額面より高く買ったら損するんじゃないの?」という疑問もあるかと思います。

債券の収益基盤はインカムゲインなので、利率と償還までの期間そして額面価額との差の両方を考慮して投資することが重要になってきます。

債券選びの基本要素

発行体

債券を発行し資金調達する側を『発行体』と呼びます。

国や公共団体・民間企業など様々ですが、それらの経営状態・財務状況・信用格付けなどを総合して判断することが重要になってきます。

額面金額

これは債券発行時の金額であり、償還時に返還される金額です。

債券価格

額面金額に対して、債券の発行から償還期限までに取引される際の価格です。

下がっている債券には倒産リスクなどがありますし、上がっている債券は利率や信用度で人気はありますが、最終的な利回りを計算し検討することが重要です。

利率

額面金額に対して、年間に支払われる利息の割合です。

一般的に「クーポン」と呼ばれます。

通常、信用度が高い発行体ほど低利率(日本国債など)、信用度が低い発行体ほど高利率です(新興国債券やベンチャー企業の社債など)。

償還日

その債券が償還期日を迎え額面金額が戻ってくる日を指します。

償還日前に一部または全部を繰り上げて『期中償還(繰上償還)』することもあり得ます。

新発債と既発債

新発債:新規に市場に発行される債券で、発行条件が提示され一定期間の募集が行われるのが一般的です。

既発債:既に市場に出回っている債券で、時価で売買されるため価格は日々変動します。こちらは条件が様々あるので、個人のプランにあったものを選べます。

債券ファンド

債券は投資信託やETFで購入することも可能です。

ファンドのテーマに合わせて、複数の投資家から集めた資金をまとめて債券を組み合わせてくれます。

『少額投資』『分散投資』が出来るので、個人向け債券よりはリスク分散が可能です。

但し、ファンドの手数料は掛かってしまいます。

しかし、リスク分散や調査の手間などを考えると、メリットも大きいと思います。

債券ファンドは低リスクで安定運用のイメージもありますが、テーマによってはハイリスク(信用度の低い国債や社債)を中心としたファンドなどもありますので、自身のプランにあったファンドかどうかはチェックしましょう。

また新興国の債券ファンドなどでは為替変動のリスクが大きいので、利率が良くても為替で利回りが落ちることもあります。

単純に利率だけに注目しない方がいいと思います。

おわりに

いかがだったでしょうか?

債券投資は基本的にはインカムゲイン狙いの投資ですので、市場金利の推移が大きく関与します。

日米の15年間の10年国債の利回りの動きです。

15-10年前くらいの米国債の利回り(3%以上)は投資価値はあるように思います。

しかし、今は日米共に低金利が続いていますので、債券投資の妙味が薄いと考えます。

やはり目標インフレ率を考えると2.5%以上の最終利回りが欲しいですかね。

投資を勉強してくと、株式100%の投資ではリスクが高すぎるから、債券など他の資産クラスを検討する人もいると思います。

確かにポートフォリオ全体のボラティリティは安定するかもしれません。

しかし最終利回りが預金(0.1%程度)と変わらないレベルの債券ファンドもあります。

さすがにそこまでの低利回りだとリスクの方が高い可能性もありますので、得られる利回りはしっかりと確認してから投資しましょう。

個人的には運用資産が3000-5000万円くらいまでは株式100%でリスクを取って良いと考えます。

しかし、投資は人それぞれ。これが正解ということはありません。

現状で考えると株式以外の資産クラスに投資したいなら、債券よりはREITもしくは金の方がいいじゃないかなと思います。

ということで、今回のお話は以上です。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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