アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信

ファンド紹介

こんにちは。yoshiです。

今回は、楽天証券さんの運用タイプ別ランキング・海外株式ファンド編で常に上位に入っているファンドの解説記事です。

そのファンドはこちら!

『アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信』

※あくまでランキング上位の紹介であり、推奨・否定する内容のものではございません。

それではよろしくお願いします。

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アライアンス・バーンスタイン(AB)社とは

アライアンス・バーンスタイン株式会社は、株式、債券、マルチアセット、オルタナティブ運用等、幅広い運用商品のご提供を通じてグローバルな資産運用業務を展開するABの日本拠点です。

1986年に日本で投資顧問業務をスタートしました。

1987年には投資一任業務の認可を受け、以来、機関投資家の皆様に年金運用などのサービスをご提供しています。

1996年には、投資信託委託業務をスタートし、様々な金融商品取引業者や登録金融機関を通じて個人投資家の皆様への投資信託商品のご提供も行っています。

AB社HPより

運用資産の総額は約83兆円(7,422億米ドル)

世界の機関投資家や富裕層の資産管理を主に行っている企業です。

運用する商品は「アクティブファンド」ですので、管理費用は高めとは言えますが、アクティブファンドの全てがダメということはありません。

中身の理解と、それに期待し、その管理費用が許容できる範囲であれば投資価値は十分にあると思います。

交付目論見書

交付目論見書

このファンドには追加型投信のAコース(為替ヘッジあり)・Bコース(為替ヘッジなし

毎月分配型のCコース(為替ヘッジあり)とDコース(為替ヘッジなし)があります。

と言っても、A・Bコースも分配金を年2回出しています。

ベンチマークは『S&P500』です。

ただこれはあくまで目標とする指数が『S&P500』というだけであり、連動するインデックスファンドとは異なります。

分配金の有無に加えて、為替ヘッジの有無でコースが分かれています。

個人的には、長期投資で資産最大化を狙うのであれば分配金は自動で再投資してくれる方がいいと思いますし、為替リスクは長期積立投資で平均化してくると考えられるので、ヘッジを付ける必要はないと考えます。

また預金や給与を円で持つ日本人であれば、投資商品は実質外貨で保有しておく方が通貨分散が効いて極端な円安対策にはなると考えます。

為替ヘッジ有無のコースを比較してみても、ヘッジなしの方が相対的に好成績をあげています。

総経費率はどちらも『1.727%』とアクティブファンドでは平均的な水準だと思います。

ここを見る限りでは為替ヘッジの有無で経費率が変わっていないように見えますが、実質経費率では変わってくるのではないかと思います。

コース別のリスク

期間は2016年7月~2021年6月の5年間

Aコース騰落率幅

-2.2%~+46.4%:平均+18.1%


Bコース騰落率幅

-13.9%~50.2%:平均+18.2%


Cコース騰落率幅

-2.5%~+46.4%:平均+13.1%


Dコース騰落率幅

-13.7%~+50.0%:平均+13.1%


参考までにS&P500の騰落率幅(2016年4月~2021年3月の5年間)

-14.1%~+55.5%:平均10.6%

過去5年間で見るとリスク的にもパフォーマンス的にも優秀なアクティブファンドであると思えます。

分配金の推移

Aコース

Bコース

半年に1回の配当が出ています。

ただ配当金目的でなければ、再投資して複利効果を狙った方が資産の最大化には有効です。

Cコース

Dコース

こちらは毎月分配金が支払われています。

個人的にはやはり毎月分配は少しでも成績が悪ければ、タコ足配当になる可能性も高いのであまり推奨は出来ません。

主なファンド構成銘柄

S&P500など全米や全世界株式インデックスファンドの上位銘柄とは異なるラインナップです!

時価総額世界一の『Apple』がTOP10に入っていません。

バークシャー・ハサウェイやJPモルガン、テスラやJ&Jも入っていませんね。

個人的にはゾエティスが入っているのには驚きました!

ゾエティスは僕も好きな企業の1つですが、あまり認知度は低いかと思います。

ペットを飼っている人の中にはご存知の方もいるかもしれませんが、世界最大の動物用の製薬会社です。

ナイキやVISA、アドビなどは日本でも認知度は高いと思います。

ホームデポは米国最大級のホームセンターチェーンです。

アクティブファンドですので、入替はあるかと思いますが、これら10銘柄で約50%の比率を取っているのはやはりインデックスファンドより大きなリスクではありますね。

中身を見て、自分が投資したい銘柄とうまくマッチしていて期待感を持てる人はこういったファンドへの投資妙味はあると思います。

過去リターン

Aコース

Bコース

Cコース

Dコース

設定日が異なるため、期間と足がばらつきますが確認したいのは分配金を受け取った時と再投資した際のパフォーマンス差です。

A・Bコースはそこまで差がありませんが、これが長期になるほど差は大きくなると思われます。

ただタコ足配当(元本から配当を出している)という訳ではなく、基準価額も伸びているのは悪くないと思います。

C・Dコースは分配金の再投資の有無で大きな差が出ています。

基準価額がギリギリ伸びてはいるので完全にダメということではありませんが、やはり資産の最大化を狙うのであれば再投資にしておく必要があります。

また毎月の分配金狙いの場合はC・Dコースもありかもしれませんが、その場合元本の伸びはほぼ期待できません。

構成銘柄のパフォーマンスが悪ければ、タコ足配当を行い元本が消えていく可能性も十分にある点には注意しましょう!

まとめ

今回は『アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信』について解説してみました。

つみたてNISAなど運用資産のコアとなるファンド選びについてはインデックスファンドを推奨していますが、更なる余剰資金で自分の好みに合うアクティブファンドを選んでみるのもありだとは思っています。

もちろん長期的に見ると、インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは少ないことは理解しておくべきです。

こちらのファンドは4コース併せて2兆7000億円超の純資産総額(2021年12月現在)を誇る人気ファンドで、楽天証券でも常にランキング上位に入っています。

直近では成長株にとって厳しい地合いになっているので、1年パフォーマンスで見るとS&P500に劣後していますが、3-5年の成績ではアウトパフォームしています。

過去を見る限りでは優良なアクティブファンドであると思います。

個人的にはこちらのファンドに投資するのであれば『Bコース』だと考えます。

理由は決算(分配金支払い)が年2回と少ないことと為替ヘッジがないことです。

C・Dコースの毎月分配は税金的にも不利ですし、再投資するにもその分効率が悪いです。

特別配当金による元本割れの可能性も高いですしね。

為替ヘッジはなしにしておくことで、実質的に外貨ベースで保有できることとなり逆に円だけを持っておくリスクを避けられるからです。

おわりに

『アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信』は過去を振り返ると安定して優秀なパフォーマンスを上げているアクティブファンドだと思います。

但し、過去の成績が将来の成績を保証するものではありません。

ファンドの運用方針や構成銘柄、管理費用などを考慮した上で、自身で判断して投資を行いましょう!

※投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

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