S&P500種指数の平均リターン

投資

こんにちは。yoshiです。

最近のS&P500の年間リターンが凄まじかったですね。

これを見て『インデックス投資ってこんなに儲かるんだ!』

とインデックス投資を始めた方にとっては苦しい2022年のスタートになっています。

『こんなはずじゃなかった・・・』と退場する前に、是非とも知っておいて欲しいデータをまとめてみます。

それではよろしくお願いいたします。

スポンサーリンク

S&P500とは

そもそも『S&P500種指数』とは何かを理解して買っていますでしょうか?

詳しくはこちらの過去記事をご覧頂けると幸いです。

S&P500とは
こんにちは。yoshiです。 S&P500の新規採用銘柄が発表されましたね。今回こそ入るだろうと見込まれていた【テスラモーターズ】がまたしても見送りとなりました。それもあって、9月8日の米国株式市場で、テスラ株は21%近く急落し、1日下落率...

簡単に言うと、『米国のトップ500企業の詰め合わせパック』です。

これ1つ買うだけで、米国市場をほぼ丸ごと買うことが出来るので銘柄分散は十分に可能です。

また、S&P500と双璧をなす人気ファンドとして『全世界株式インデックス』があります。

ただ2022年初頭での全世界株式の中での米国組み入れ比率は約60%となっています。

なのでS&P500と全世界株式インデックスを組み合わせても米国比率が高まるだけで、あまり意味がない分散とも言えます。

何が言いたいかと言うと、現時点での株式市場は良くも悪くも米国市場を中心に回っているということです。

なので、その米国市場の歴史を把握しておくことは重要だと考えます。

平均利回りとは

米国インデックス投資が流行している背景には、こういった過去実績が紹介される事が多いと思います。(下図)

S&P500は世界最強の株価指数!業績相場に挑む米国株式 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア (rakuten-sec.net)

1991年以降のS&P500指数の推移を対数チャートで示したものです。

約30年間で12.4倍に上昇。

これを年率平均リターンに換算すると「+9.3%」!

実際の株式投資には配当も加わるので、S&P500指数のトータルリターンは年率平均で二桁だったということになります(実際の日本からの投資では管理費用や為替も影響するのもう少し変わります)

こういった説明を見ると、『毎年10%近く儲かるなんてすごい!』

と思ってしまう方もいるかと思いますが、実際は違います。

それを次に説明していきます。

年間騰落率の推移

こちらは1970年~2021年までの毎年の年間騰落率の推移です。

こうやって年毎に見てみると、非常にばらつきが大きいことが分かります。

調査年数52年間
リターン平均値9.30%
リターン中央値12.35%
平均値内回数
(+5%~10%)
3回(5.77%)
プラス回数39回(75%)
マイナス回数13回(25%)
プラス平均値16.71%
マイナス平均値-12.96%

確かに平均リターンは9.3%ですが、およそ平均値のリターンとなったのは3年間だけなんです。

数値で見るとこんな感じです。

2019年~2021年は非常に好調な相場でした。

これは米国株が流行るのも納得ですよね。

ただ過去を見てみると、これと似た状況が1995年~1999年のドットコムバブルだと言われています。

5年連続で20-30%年間成長しました。

しかし2000年にバブル崩壊、、、3年連続で-10~-20%以上の年間下落

絶好調の米国市場に乗っかろうとして、2000年から投資を始めた人などは、ここで株式市場から振るい落とされた人は多かったようです。

確かに3年連続で含み損が膨らんでいく状況に直面した初心者さんが、そんな気持ちになるのはよく分かります。

しかし、その後の相場(下図)を見ると長期で持っていれば、マイナスも消えていき結局は平均リターンの9-10%に落ち着いてくることが分かります。

なので、1年や5年といった短期・中期の値動きには同様せずに、じっくりと腰を据えて『長期投資』を行ってほしいと思います。

^GSPC Interactive Stock Chart | S&P 500 Stock – Yahoo Finance

2022年のS&P500

有名投資家やアナリストの発言では、2022年は大きい成長は見込めないという予想が目立っています。

年間騰落率の表で言うと、2011年や2015年のような年になるという予想ということです。

予想は絶対ではありませんが、実際に年初来から米国指数は揃って下げています。

S&P500-7.7%
DOW30-4.8%
NASDAQ100-12.2%
※2022年1月1日~2月12日までの騰落率

投資ブームに乗って、2021年末あたりからつみたてNISAやiDeCoから投資を始めた方は現在は含み損を抱えている方がほとんどだと思います。

だからと言ってここで「投資なんてやらなきゃよかった・・・」と思って退場せずに、長期のチャートを再確認して、耐えて欲しいと思います。

インデックス投資は長期投資が最適解です。

おわりに

いかがだったでしょうか?

実際に「こんなはずじゃなかった・・・」と思っている方も増えていると思い、本記事を書いてみました。

つみたてNISAは現状2042年まで20年間積立、全ての非課税期間が終了するまでは2061年末と40年間の長い道のり

つみたてNISA制度を解説
つみたてNISA制度を図解を交えて解説しています。

iDeCoも60歳~65歳までと30年~40年超の長丁場になる人が多いと思います。

iDeCo 基礎編
こんにちは!yoshiです。 今回から『iDeCo』についてまとめていきます。 第1回は基礎編としまして、仕組みやメリットやデメリットについてお話していきます。 今後はお勧め商品についても解説していく予定です。 それでは、よろしくお願いいた...

日本政府だけでなく、世界を見ても「ISA」や「401K」「529プラン」などの制度があります。

これらも「長期投資」が前提の制度となっています。

インデックス投資は15年以上保有し続けていれば、プラスになる確率が95%以上とかなり高まります。

株式投資の保有期間とリスク
こんにちは。yoshiです。 最近、ジェレミー・シーゲル教授の『株式投資の未来』『株式投資』の2冊を連続読破しました。   株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす 楽天で購入 株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド/ジェレ...

短期から中期の結果にあたふたせずに、コツコツと積立投資を続けていくことが勝つコツです。

どうしても資産が減ると、精神的なダメージが大きいとは思いますが、あまり運用成績を気にせずに支出削減や収入アップに繋がることに気を向けている方が色々といいかとも思います。

それでは今回は以上です。

最後までお読み頂きありがとうございました!

コメント