全世界株式インデックスって何種類かあるけど、どれがいいの?
初めて投資信託を選ぶときに迷うことが多い内容かと思います。
そこで今回は下記の5つのファンドについて、比較検討を行っていきます。
①eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
②eMAXIS Slim 先進国株式
③楽天全世界株式インデックス
④ニッセイ外国株式インデックス
⑤eMAXIS Slim 全世界(除く日本)
楽天証券のつみたてNISA対象ファンドの中の全世界系の上位5つです!
それではよろしくお願いいたします。
地域構成比率

まずは地域構成比率を眺めてみますと、どのファンドもトップはアメリカですね。
これは、どのファンドのターゲット指数も『時価総額加重平均型』の組入れ比率を採用しているため、現状で株式市場が最も大きい米国の比率が高くなります。
他の地域で見ると大きな差はありませんね。
日本が入っているのは、『eMAXIS Slim 全世界株式』と『楽天全世界株式インデックス』です。
『eMAXIS Slim 先進国株式』と『ニッセイ外国株式インデックス』は共に日本を除く先進国のインデックスファンドですので、ほぼ同じ比率となります。
日本と新興国が入らない分、米国比率が高くなります。
『楽天全世界株式インデックス』の構成比率が若干他のファンドとは違います。
これは、他のファンドが大企業のみで構成されるのに対して、中小規模の企業も組み入れるターゲット指数を採用しているからですね。
組入れ上位銘柄

TOP4企業は全く同じです。
上位はやはり米国企業がほとんどを占めてきます。
中国や台湾などの企業が段々とTOP10入りしてきていたりと、他地域企業の台頭が反映されるのが全世界系の最大のメリットだと思います。
また、『eMAXIS Slim 全世界(除く日本)』に関しては、先進国TOP5と新興国TOP5の組み合わせが表示されていたので、それをそのまま記載してあります!
管理費用

このあたりの優良ファンドに関して言えば、ほぼ横並びの管理費用なので気にするほどの差はありません。
過去パフォーマンス比較

どれも若いファンドのため、過去3年の比較で見てみると大差は見られません。
この期間で言えば、若干ですが楽天全世界株式インデックスのパフォーマンスが悪いです。
次にもう少し長期での比較をするために、ターゲット指数での比較を行いました。

オレンジ:MSCI ACWI 『eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)』
緑色 :MSCI KOKUSAI『eMAXIS Slim 先進国株式』『ニッセイ外国株式インデックス』
青色 :FTSE DACI≒VT 『楽天全世界株式インデックス』(※除く日本の指標は海外ではなかったので、MSCI KOKUSAIとほぼ同じと考える)
上のチャートは『MSCI KOKUSAI』が始まった2011年からのチャートです。
この期間で見ると圧倒的に『MSCI KOKUSAI』のパフォーマンスがいいですね!
あとの2つはこの時点からほぼ同じ値動きを示しています。

こちらは2015年~2020年です。
このスケールにすると、一転して『MSCI KOKUSAI』のパフォーマンスが下がっています。
過去のパフォーマンスは期間によって変わりますが、ここ最近では同じような値動きに落ち着いていますので、今後はそこまで大差は出ないかなという印象です。
(もちろん指数が違うので差が出てくる可能性もあります)
ちなみにここに『S&P500(VOO):黄色』を重ねてみると…


このような感じですね。やはり米国強い・・・。
今回は全世界系の比較のみの話なので惑わせるコメントは控えます。
まとめ
地域比率は多少違うものの、米国優位なのはどれも同じです。
そこに日本を入れるかどうか?新興国を入れるかどうか?結局は好みかなっていう結論です。
現状で言えば、管理費用の低い
『eMAXIS Slim 先進国株式』『ニッセイ外国株式インデックス』
これらがいい気もしますが、これからの新興国の成長が大きいと予想する自分としては、
『eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)』もしくは『eMAXIS Slim 全世界(除く日本)』
を選ぶかなと思います。
日本は現時点ではいいですが、未だにバブル期の高値を超えられないのはやはり懸念点です。
今後に期待するかどうかは個々の考えによるところですが、僕は今後も基本的には運用の中に日本は組入れない方針です。
(投資は臨機応変でないとつぶれるので、状況によってはいれますが)
と、結局どれがいいかはあなた次第のような内容になってしまいましたが(‘◇’)ゞ
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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