君は1万円札を破れるか? 要約&感想

本要約

今回は『君は1万円札を破れるか?』 苫米地英人 著

の要約と感想を書いていきます。

最初に申し上げると、こちらの本は大変面白いのですが、初心者向けではないかな?と思いました。

思想的な部分も多く、ある程度お金について勉強している中級者以上に読んでおいてもらいたい内容かなというのが率直な感想です。

とは言え、知っていた方がいい内容も多々あったので紹介させて頂きます。

それではよろしくお願いします。

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はじめに

あなたはお金から自由だと感じられていますか?

このような問いかけにどう答えられるでしょう?

『願望が叶えられない』

『嫌いな仕事でも辞められない』

『将来の家計が不安』

多くの人がこのような不満や不安を抱えて生きていると思われます。

これが誰かによる洗脳に過ぎないとしたら?

お金には『絶対的な価値がある』と洗脳されている!と筆者は指摘しています。

情報にはかなりの割合で『ウソ』が混ぜられていると。

それは『お金を稼ぐのは大変だ』とか『将来の為に貯金をしないといけない』など、誰もが親や学校で聞かされてきたような情報です。

ここで筆者は、まず『お金という価値観の枠組み』を疑えと述べています。

『お金から自由になる』とは、単純にお金がたくさんあるから自由、ないから不自由という話ではないのです。

本書には『真の自由とは何か』ということについてもテーマの1つとして語られています。

そのためにはまずお金というものの正体を知ることが重要です。

筆者は現代でいう『お金=情報』であると定義しています。

これを聞いて、最初は僕もよく分かりませんでしたが、読み進めていくうちに何となく理解できたところもあるので、順を追って書いていきます。

お金とは一体何か?

『お金=情報』とは一体どういうことなのか?

現金とは情報を目に見える形にしただけのもので本質ではないのです。

「これには価値がありますよ」という発信者からの情報と、それを信じる受信者がいることで成立するというものです。

そしてこの『情報』とはいくらでも操作できるのです。

そもそもお金とは「価値を交換するための道具」であり、それ自体には価値がありません。

価値とは金額ではなく、そのもの自体にあることを忘れてはいけません。

食べ物で洋服でもブランド品でも「あなたがそれにどれだけの価値を認めるか」が重要です。

あなたが欲しいか欲しくないであったり、必要か不必要が第一条件でなければならないのです。

労働に対しても同じです。

労働の価値は時給では計れませんし、年収や生涯賃金はあなたの存在価値ではないのです。

年収200万円だから僕には価値がないとか、年収1億円だから私は偉いとか思っているのは、お金という情報に洗脳されている証拠だと筆者は述べます。

現金はお金の仮の姿なのです。

『お金の本質』は現金よりも通帳の数字の方がしっくりきます。

例えば、あなたの銀行口座に1億円預けてあるとして、今から銀行預金からすぐに1000万円出してくれと言っても窓口では下ろさせてくれないことが普通です。

銀行員は「高額の出金は最低でも前日には申し込んで頂きたい」と言います。

規約にはそんなこと書かれてはいないし、そんな説明は受けた記憶もないですが。

ここに預金の数字にはあるのに現金はないという矛盾が生じます。

これは銀行に1000万円や1億円の現金があるのではなく、口座に1000万円と数字に書いてあるだけということです。

では「5000万円」の住宅ローンを例に挙げてみます。

まず購入を決めた物件に対して、抵当権など設定をしてあなたの銀行口座に「+5000万円」という数字が書き込まれます。

次にあなたの口座に「-5000万円」と書き込まれ元に戻ります。

そして同時に住宅メーカーなどの口座に「+5000万円」の数字が書き込まれるのです。

この取引の間に一度も現金は動いていないですよね?

これが「お金は情報」ということです。

よって「お金は無限に作り出せる」と筆者は述べています。

この辺りは銀行の『信用創造』の話と被るところがありますね。

こちらについてもまた書いてみようと思っているタイトルの一つです。

さて、この世の中では物理的な実態にあるものは無限に作り出すことは不可能です。

例えば、金や銀、ダイヤモンドなどの宝石、原油など現状では限りある資源なので無限に掘り出すことは不可能ということです。

しかし、情報であるお金は住宅ローンのように数字を増やすだけなのでいくらでも作れるというのです。

そして、これに価値があるように見せるのが発信者からの情報操作であるという訳です。

お金に対する不安をなくすには?

究極の意味で生活が出来ないとは何か?

それは『食べる』のに困ることです。

筆者は『飢餓への恐怖』こそがお金に対して執着する理由だと述べています。

これは約400万年の人類の歴史の中での遺伝子レベルの刷り込みであるとも言います。

飢餓への恐怖が無くなればお金に執着する必要はないのです。

私たち日本人は、日本で暮らす限り、そんな心配はないのです。

国の制度(憲法)でも守られていますので、自身であまりに間違った使い方をしなければ食べるのに困るということはほぼありません。

多くの人がこの『飢えへの恐怖』『快適さや満足度』が混同しているため勘違いしている。

そもそも人間が生きていくの必要なものはそんなに多くはありません。

極論、水と空気と食べ物さえ確保できれば生きてはいけます。

結局、より多くの欲望を満たしたいからお金を欲しいと思うのである。

発信者は『低収入は危険』『お金がないと生活が苦しい』『お金さえあればいいものが買えます』といった情報でこの欲望や煩悩を刺激します。

そして受信者が『お金が生き死にを握っている』と信じるほどお金を動かす支配者たちの権力が強まるのです。

私たちは

①お金に絶対的な価値はない

②お金がなくても死なない

これが頭に入れておかなければならない、お金に支配されないための前提条件だと筆者は言います。

最悪な洗脳は『年収=人の価値』と思わせていることです。

お金はあなたの価値を規定しません。

年収に「勝ち組」「負け組」はないし、価値は年収では計れないのです。

そもそも労働に対する価値はどうやったらはかれるのか?根拠はどこにあるのか?

我々の労働の価値は本当はもっと高いかもしれないのに、人の決めた対価に盲信しているのは洗脳されているからなのです。

ほとんどの人は『労働によって生み出す価値』に比べて『安い対価』で働いています。

だからお金はあなたの価値を規定しないのです。

本当に賢い買い物

あなたの買い物の基準は何でしょうか?

筆者はこの2つに分類すべきと述べます。

①本当に欲しいもの

②出来れば欲しいもの

この②を必要なもののように発信するのが広告です。

こういったものは購入したところで満足感が低く、すぐに新しいものが欲しくなってしまいます。

自分が本当に欲しいものが分かっていないと、誰かに欲しいと思わされたものを買い続けて低い満足度のまま生きていくことになってしまうのです。

まあ本当に欲しいものはお金だけでは買えないものも多いと思います。

そういうものは分かりやすくていいかもしれません。

そしてお金で買えるもので、単純に高額なものが本当に欲しいものであれば、他のものを限界まで切り詰めて資金を用意するはずです。

まずはこの区別を作ることが重要だと言います。

『現状を変えてでも欲しいもの』が本当に欲しいものであるということです。

お金を無限に生み出す方法

一気に胡散臭くなりましたね(笑)

ただ内容を見てみるとそんな怪しいことは言ってなかったです。

①預金残高を10倍に増やす方法

これ実際に増やすためのマインド的なお話です。

これを説明するのに、まず『コンフォートゾーン』『ホメオスタシス』について解説されています。

コンフォートゾーン:肉体的・精神的に自分が楽に自然体でいられる領域

例えば年収300万円の生活で自然な生活だと感じている人は、あえてこれ以上の年収を目指す必要はありません。

でも満足度が低く、もっと欲しいものがある場合はその現状は自然体ではないので、現状を打破しないといけない

しかし、意識の上でそう思っても、なかなか行動に移しかえていくのは難しい

人間は環境の変化に対して、常に生体を安定した状態に保とうとする働きがある

これを『ホメオスタシス』という。(本来は体温維持などとかの話だが、本書では同様の機能がお金に対しても発現すると説いている)

だから、年収300万円の人が『年収1000万円に俺はなる!』と思っても、心のどこかで現状維持をさせようとする、このホメオスタシスのせいで300万円の壁を乗り越えられないことが多いと言います。

それではこのホメオスタシスを打ち破り、コンフォートゾーンを突破するにはどうしたらいいのか?

ポイント1:預金残高の10倍をコンフォートゾーンに設定する

思いこむことが重要で、逆ホメオスタシスを働かせるというイメージですかね。

例えば預金100万円なら1000万円預金があることが普通だと思いこむ。

ポイント2:実際に金額を目にした時に『やばい!900万円を使っちまった!』と考える

※10倍が現実感なくてイメージ付きにくい人は3倍くらいでもいいそうです

大事なのはここまで下がるとヤバい!というラインを強制的に上げることが重要みたいです。

「その範囲に入っていないと落ち着かない」ラインを高く設定してあげることが出来れば、ホメオスタシスを味方につけることが出来るということです。

②バーチャルバリューを創り出す

物事の価値とは

物理空間における価値:物自体のこと(例:服という価値)

情報空間における価値:概念が作るもの(例:かわいいという価値)

デザインに拘っているから価格が高いけど、かわいい・・・(買うか迷う)

どこまでその値段を許容できるかは、この情報空間における価値次第で決まってくるということです。

この情報空間における価値がバーチャルバリューであると言います。

ブランド品などがいい例ですね。

よってバーチャルバリューを作り出すことが、お金を稼ぐ方法のスタンダードになっています。

実際問題、物理空間の価値を高めるのは際限なくコストがかかることがほとんど。

これでは利益という点で、弱くなりやすい。(利益を得るためには、必然的に価格を上げざるを得ない)

その点、バーチャルバリューはコストが掛かりにくく利益に直結しやすいのです。

また物理空間の価値は人間の都合で勝手に高めることは難しいが、バーチャルバリューは無限に増やせるのです。

自分の労働や成果に対して、バーチャルバリューを増やすことが出来れば、お金を払う人が高い価値を感じて相当の対価を払ってくれます。

その原理は分かった。じゃあ実際そのバーチャルバリューをどうやって作ればいいんだ?っという疑問が出ますよね?

筆者は『それは自分のやりたい事をひたすら追求することである』といいます。

自分の好きなことを追求する時に最大のポテンシャルが発揮され、真のバーチャルバリューを生み出す原動力が得られる。

バーチャルバリューはオリジナリティと直結するところがあり、そのオリジナリティが認められれば、大きなバーチャルバリューになるということですかね。

(もちろん全てのオリジナリティが認められるとは思いませんが)

ただ、会社員などの場合なかなかオリジナリティ出すことが出来ても、それを実益に直結させる難しいことも多いとは思います。

この辺りはやはりブログやyoutubeなどのコンテンツ作りが相性が良さそうです。

デザイン系も良さそうですね。

好きなことをひたすらに追及して、一定層に刺されば、大きなムーブメントを起こす可能性もあります。

以前もお話しましたが、こういったSNSなどの情報ビジネスは初期コストも掛からない分リスクも低くとりあえずやってみるのはお勧めだと思います。

もちろん、大きく儲けている人はごく一部であり、全く儲けることが出来ずに消えていく人の方が多いかと思います。

ただ、個人的にはこれらも突き抜けていればいずれ誰かの目に留まるのかな?と思っています。

結局はそれがどれだけ好きか、どれだけ熱中できるかという熱量が大切になってくると思います。

おわりに

いかがだったでしょうか?

全体読んでみて、お金はなくても死ぬことはないが、余裕や満足度を高める道具としては利用価値はあるかなと思いました。

個人的には、『本当に賢い買い物』の考え方は重要かと感じました。

本当に欲しいものだけでは満足度の高い人生になるかは疑問ではありますが、広告や誰かが持っているからという理由での買い物は確かに無駄になることが多いと思います。

僕は『欲しいと思ったもの』はリストにして書き出しておいて、定期的に検討するという方法はとっています。

とりあえずこれで衝動買いは防げますし、あとで見るとなぜこれが欲しかったんだろう?と思うこともあるので、衝動買いが多い人は試してみてもいいかもしれません。

小さい買い物に対しては、以前記事にした『100円への意識を変える』ことも重要だと思います。

あとは資産10倍のイメージですかね。

これはすぐに出来るので、とりあえず今から意識してみようと思います。

結果が出たらまた追記しますね(笑)

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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