他の人の個人年収や世帯年収って気になる人多くないでしょうか?
僕は気になります!
直近(平成30年度)の国税庁の調査によると、
日本人の平均年収は約440万円(平均年齢46才)だそうです。
この『平均年収』が高いと思いますか?それとも安いと思いますか?
実は平均値で年収を表すと世の中の価値観から見て上方になる傾向にあるんです!
平均値と中央値
例えば5人の会社員がいます。それぞれの年収が
A:300万円 B:300万円 C:350万円 D:400万円 E:400万円
これだと平均年収は350万円になるので価値観との相違はほとんどないですね。
ここに6人目のFさん:年収2000万円が入ると…
平均年収は1175万円と大幅にUPします。
このように一部の上位者で押し上げられてしまうのが平均値なのです。
では僕たちは何を基準に比較したらいいのでしょうか?
それは「中央値」です!これは全体の中でほぼ中心にくる数値を出す方法です。
先ほどの6人の年収を中央値で表すと、6人の中間である3位と4位の年収を足して2で割るので中央値は(350+400)÷ 2 = 375万円 となります。
このことから年収を比較するには、平均よりも全体の中央値を活用する方がより現実に沿った数字が導き出せるのです。
令和元年賃金構造基本統計調査(厚労省)では、年収の中央値は220~380万円であると出ています!
個人の中央値
令和元年賃金構造基本統計調査(厚労省)から見て、性別や年代別に中央値を眺めていきます。
20代 | 210万円~240万円 |
30代 | 275万円~300万円 |
40代 | 331万円~361万円 |
50代 | 383万円~386万円 |
20代 | 205万円~226万円 |
30代 | 236万円~241万円 |
40代 | 246万円~247万円 |
50代 | 235万円~241万円 |
まだ男性に比べて、女性の年収の方が低い傾向にありますね。
また、30代以降の女性は結婚や出産を機に離職したり、パート勤務になったりすることが多いのもあるかもしれません。
雇用機会均等や同一労働同一賃金が言われていますが、もう少し時間がかかりそうです。
世帯年収の中央値と平均値
厚生労働省の国民生活基礎調査(2018年)のデータからの引用です。
世帯年収の平均は約545万円で、中央値は約427万円となっています。
また平均世帯年収以下の世帯の割合は約62%にもなるそうです!
ちなみに子育て世代(18歳未満の子供のいる世帯)の世帯年収の平均は約740万円で中央値は650万円だそうです。
やはり他の世代に比べると、共働き世帯も多く平均値・中央値共に高めですね。
まとめ
日本人の年間給与
平均値:約440万円 中央値:約220万円~380万円
日本の世帯年収
平均値:約545万円 中央値:約427万円
自分の状況と比較するなら中央値で見てみましょう!というお話でした。
というものの、年収の高さとブログの主題である資産形成とは必ずしも相関はありません。
1000万円以上稼いでも、貯金0の人もいますし、世帯年収500万円でもしっかり節約&資産運用で1億以上の資産を築く人もいます。
株式市場の世界で有名な話です。
米国のガソリンスタンド店員だったロナルド・リード氏はいつもボロボロの身なりで貧乏でケチだと有名でした。その方は92才で他界したのですが、その資産を調べたら時価にしてなんと約9.7億円もの株券が出てきて全米を驚かせたそうです。
(誰かのブログでS&P500インデックス運用ならもっと上だったとか見ました)
こういった話は、リード氏のみの特別な話でもなくて、米国の労働階級者の中には低所得でも倹約して1億円以上の資産を築く人はゴロゴロいるそうです。
個人的には「使う力」が欠損しているように見えて本当に幸せなのかな?とも思ってしまいますが、それを差し引いてもすごいことですよね!
話は逸れましたが、例え年収が低くても資産形成は可能!というのを結びの言葉とします。
それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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