iDeCo 楽天証券編③ 海外株式

iDeCo&企業型DC

こんにちは。yoshiです。
iDeCoシリーズの続き。今回は海外株式編です。

それではよろしくお願いいたします。

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たわらノーロード 先進国株式

純資産額:660億円 買付手数料:0円 管理費用:0.10989%

こちらはMSCIコクサイインデックスをターゲットにしたインデックスファンドです。
MSCIコクサイとは、日本を除く先進国を対象にしたグローバル株式指数ですね。
管理費用もかなり低く設定されていていいと思います。

構成比率は米国に約70%と大きく比重が置かれています。
これは先進国の株式市場時価総額の割合によって変わってきますので、現状米国シェアが強すぎるためにこのような比率になります。米国が衰退したり、他国が成長すればその分ファンドが変更してくれるので、投資家の組み入れ変更の手間はありません。
またセクター比率を見ると適度に分散されているかなという印象です。どうしても現状、情報技術(ハイテク)セクター比率が上がってしまいますね。

組入上位銘柄は、全世界型でもS&P500でも大差はないですね。それだけ米国企業が強いということです。ちょっと違うのは『ネスレ』が入ってくることですね。個人的に生活必需品セクターが好きで、ネスレ株欲しいんですが、買える証券会社が限られているのでネスレは良いなと思いました。

管理費用も低いですし、地域分散もされていますので、選択肢に十分入るファンドだなと思います。全世界とS&P500やVTIの中間に位置するファンドかなという印象です。

資産額の推移を見ると、順調に上がっていますし人気なのも頷けますね!
懸念点としてはコロナショック前の高値を更新できていないところを見ると、米国以外がまだ回復しきっていないことが分かりますが、今後の米国以外の地域への期待と分散をしたい場合にはこのファンドも検討して良いと思いました。

インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式

純資産額:216億円 買付手数料:0円 管理費用:0.605%

こちらはMSCIエマージング・マーケットをターゲットにしたインデックスファンドです。ファンドの実績としてはターゲット指数は上回っています。
MSCIエマージング・マーケットとは、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)を含む新興国の株式を対象とした指数ですね。
BRICsは2000年代には絶好調で多くの投資家が投資をしていましたが、ちょうどこのファンドが設定された辺りから調子が悪くなってきたので、チャートもさえないですね。
ただ、米国市場が17年サイクルで景気循環を繰り返すことを考えると、そろそろまた新興国の復活があるかもしれません。新興国の爆発力に期待する場合はこちらを選んでもいいかもしれませんね。
あと一応配当金も年一回出ていますが、微々たるものですので期待はしないで下さい。

※ケイマン諸島というのは西インド諸島を構成する3つの島です。イギリス領土であり、税率が低く設定されているので本社をここに置いて租税回避をしている企業が多くあります。

構成比率を見ると中国やインド、台湾・韓国などアジア系が多くを占めます。
人口増加も大きい新興国ですので、今後のGDPの伸びなども期待はできます。
懸念点としては米国などに比べ株式に対する法整備が不完全であるため、どこまで投資家のリターンが得られるかは不透明です。
そのあたりも含めて成長に期待する場合は、組み入れていきたいファンドだと思います。

管理費用が若干高めなのも懸念材料ですが、新興国(特に中国やインド)は経済力の上昇が取り沙汰されていますので、チャンスはあると思いますね。

ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)

純資産額:142億円 買付手数料:0円 管理費用:1.463%

こちらの商品はiDeCo専用ですね。
アクティブファンドという認識で良いのかな?「マルチマネージャー運用」というスタイルを取っています。これは運用スタイルの異なる複数の運用会社を組み合わせる方式です。マザーファンドが複数あるため管理費用が高くなっています。
つまり色んな投資信託に分散してくれてるということですね。

構成比率から見ると全世界インデックスファンドに近いですかね。
またリターンもずば抜けていいわけでもありません。
それであれば次回紹介予定の楽天全世界株式インデックスを選んだ方がいいかなと思います。
管理費用も高いですし、選択肢には入らないかなと思います。

i Trust 世界株式

純資産額:23億円 買付手数料:0円 管理費用:0.979%

こちらもアクティブファンドとですね。世界的に競争力を持つ企業60-80銘柄への選定分散投資の方式の様です。他の投資信託に比べると分散効果が薄いように感じます。
個別株投資を勝手に選んでくれてるという形に近いイメージですね。

やはり米国企業がメインですね。
組入上位を眺めてみますと『マイクロソフト』『アップル』『アルファベット(グーグル)』『VISA』『ウォルマート』『ブラックロック』の米国企業が入っています。
あとはスイスの『ロシュ(バイオセクター)』ドイツの『SAP(情報技術)』韓国の『サムスン電子』です。

確かに大手企業がまとめられていますが、リターンがいまいちですね。
管理費用も高いですし、こちらも選定候補には入らないかと思います。

楽天全米株式インデックスファンド(楽天VTI)

基準価格:1335億円 買付手数料:0円 管理費用:0.162%

歴史は浅いながら、かなりの勢いで純資産額が増えています。バンガード社が日本撤退というニュースも出ていましたが、国内商品はそのまま引き継がれるようなので一安心です。
こちらはCRSP US トータルマーケットインデックスをターゲットにしたインデックスファンドです。CRSPUSは米国株式市場の大中小株の約4000銘柄で構成される指数ですね。
S&P500よりも銘柄分散がされていて、管理費用も低く設定されているので良いと思います。
S&P500との比較が良くされますが、楽天証券のiDeCoではS&P500商品がないので今回は比較はしません。過去記事にありますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。

こちらもどうしても時価総額で決まるのでテクノロジーセクター比率が高くなってしまいますね。ただ現代のテクノロジーセクターはインフラと言っても過言ではなくなっていますので、これが悪いとも言えないですね。

僕はiDeCoではこちらの商品一択です。あとつみたてNISAでもこちらの商品のみなので、積立投資信託は全て楽天VTIに入れています。

S&P500に入れない理由としては、
①米国株式市場全体(特に中小企業)のパワーを取りこぼしなく享受したいから
②S&P500を選考するのは一格付け会社の判断の為
③単純に銘柄数の多さによる分散効果

これらの理由からS&P500には入れていません。
これが正しいとか間違っているというのは将来にならないと分かりませんので、実験的な意味も込めて妻のiDeCoとつみたてNISAはS&P500一択です。

今後の比較材料にもなりますので、経過もまた公開したいと思います。

と、話がそれましたが、楽天VTIは十分に組み入れる価値のあるファンドだと思います。

まとめ

今回は楽天証券で選べるiDeCo【海外株式編】でした。
個人的な結論をランキングにしますと、

①楽天全米株式インデックスファンド
②たわらノーロード 先進国株式
③インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式
④i Trust 世界株式
⑤ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)

の順番ですかね。④⑤はお勧めではないですが。あくまで投資は自己責任ですので、ご了承ください。

それでは次回は【海外債券】にしようと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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