こんにちは。yoshiです。今回は比較シリーズ!
『eMAXIS Slim S&P500』vs『楽天全米株式インデックスファンド』です。
どちらも投資地域は米国のみですが、対象企業が変わってきます。
そのあたりの細かいところを解析して、初心者の方のファンド選択の助けになればと思います。
それでは、よろしくお願いいたします。
信託報酬や直近リターン等
eMAXIS Slim S&P500 | 楽天全米株式インデックスファンド | |
信託報酬 | 0.0968% | 0.132% |
資産タイプ | 海外株式(米国) | 海外株式(米国) |
純資産 | 1525.4億円 | 1319.35億円 |
1年リターン | 10.43% | 9.58% |
為替ヘッジ | なし | なし |
チャートはなるべく長期で比較するために米国ETFのSPYとVTIを比較してます。
2002年から2020年なので約18年の比較です。
SPYはS&P500指数連動のETF(オレンジ)、VTIは本家VTI(青)になります。
これを眺めると、若干VTIの方がパフォーマンスが良いように見えます。
構成銘柄と特徴
組み入れ数は
『eMAXIS Slim 全米株式 S&P500』が505銘柄
『楽天全米株式インデックスファンド』が3501銘柄
この差が何かというと、
S&P500は米国上場企業の中で、基準をクリアしている大企業TOP500!
対して、VTIは米国上場企業のほとんど全ての大中小企業を網羅!
こういった特徴があります。
では、下に組み入れ銘柄TOP10を比較します。
eMAXIS Slim S&P500 | 楽天全米株式インデックスファンド | |
1位 | アップル(6.6%) | アップル(5.0%) |
2位 | マイクロソフト(5.2%) | マイクロソフト(4.4%) |
3位 | アマゾン(4.3%) | アマゾン(3.7%) |
4位 | フェイスブック(2.0%) | フェイスブック(1.8%) |
5位 | アルファベット A(1.6%) | アルファベット A(1.4%) |
6位 | アルファベット C(1.6%) | アルファベット C(1.4%) |
7位 | テスラ(1.5%) | バークシャーハサウェイ B(1.2%) |
8位 | バークシャーハサウェイB(1.4%) | テスラ(1.1%) |
9位 | J&J(1.2%) | J&J(1.0%) |
10位 | JPモルガン(1.2%) | JPモルガン(1.0%) |
同じ米国内で時価総額加重平均法で分散されていますので、ほぼ一致してます。
なので、過去18年で見てVTIの方が良い成績を残しているということは、S&P500以外の中小企業の伸びが大きかったと考えられますね。
もちろん今後20年で同じような状況が続くとは限りませんが、過去の結果はこう出ていました。
まとめ
・地域分散性は米国一択なので同じ
・信託報酬はわずかにS&P500の方が低いが、気にするほどの差ではない
・分散数は圧倒的にVTIの方が多いが、S&P500の505銘柄でも分散数としては十分
・S&P500は大企業のみ、VTIは大企業+中小企業を含む(勢いもあるが消えていくものもある)
・組み入れ銘柄の上位陣はほぼ同じ(基準価格への影響力が高い)
・どちらもファンドが閉鎖するリスクは低い(資産額が大きい)
個人的に言えるのは、この2つに関しては分散する意味はなさそうですね。
つみたてNISA内で行うのであれば、どちらか1つを選ぶ方がいいです。
あとは好みです。
選ばれた大企業のみに期待するのか!
それとも中小企業の成長の大きさに期待するのか!
ちなみに中小企業が大きくなり、S&P500採用基準を満たせばその企業はS&P500に組み入れられる可能性は高いです。
ただ、その時の懸念材料としては、成長後の銘柄を購入することになるので、高値から入ることになり大きなリターンは得にくいかもしれない。とも言えます。
そこまでの成長分を拾えないのをもったいないと捉えるか、そんな成長企業はごくわずかで消えていく(倒産)企業も多い中小企業はリスクが大きいと捉えるかで選ぶファンドは変わってくると思います。
そこは誰にも分からないことですので、最後は自分の判断になりますね。
あくまで投資は自己責任です。
それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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