貯蓄から株式運用への転換

投資

いままで貯金しかしてこなかったけど、年金問題などから将来不安だし、株式運用に切り替えてみようって方が増えているように思います。

最近知人から、「定期積立金が満期になったんだけど、これを機に投資を始めてみようと思う。この預金は一気に投資に回していいの?それとも少しづつ変更していった方が安心?」といった質問を受けました。

そこで今回は、貯蓄から投資に回す時は『一括投資』か『分割投資』のどっちがいいの?というテーマでお話していきます。

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運用の現金比率=キャッシュポジション

今回は運用に回せる余裕資金が100万円あると仮定しましょう!
キャッシュポジションとは、この100万円のうち、まだ投資に回してない金額の比率を言います。

例)「投資50%:現金50%=キャッシュポジション50%」
  「投資90%:現金10%=キャッシュポジション10%」という具合ですね。

なぜ最初にこの話をするのかというと、このキャッシュポジションが高すぎると投資効率が悪いと言えます。極端な話、これまでは「投資0%:現金100%」だったわけですから、キャッシュポジション100%だったということですね!

この場合は全くお金の運用が出来ていない状態ですので、投資効率が最も悪いということですね。
かといって、いきなり100%を投資にしてしまうのもデメリットがあります。

それは、下落時の『精神的ストレス』『割安時の買い増し資金の不足』です。

メインは『精神的ストレス』ですかね。最初から下落時に買い増すのは難しいですしね。

なので初心者の理想のキャッシュポジションは20%-30%くらいかなと個人的には考えます。
株式投資の値動きになれるまでは、これくらいのキャッシュポジションをキープして、慣れてきたら10%くらいまで下げてもいいかと思います。

時間分散と地域分散

初心者の方の投資運用の入り口は現状「積立投資信託」が最適解だと思います。
中でも、全世界や先進国、全米の株式市場の動きに連動したインデックス投資がいいですね。

積立インデックス投資を行うメリットは『時間分散』『地域分散』です。

時間分散は、毎月定期的に20年30年買い続けることで、基準価格(株価)が高いときも安いときも買い、最終的に平均的な金額にすることが出来る分散方法です。

地域分散は、株式=個別株といったイメージが強いかと思いますが、インデックス投資とは何百社の株式を色々と組み合わせたパック商品です。この組み合わせが世界全体であれば、1つの商品を買うだけで全世界に分散して投資が行えるわけですね!しかも、大金を入れなくても少しの金額からでも買うことが出来るのもメリットですね。

また、地域分散が効いていることで、例えば1つの地域の経済状況が悪くなっても、他の地域の経済が好調であれば大きく基準価格(株価)を下げずに済むといったメリットもあります。
もちろんその逆で、ある地域は絶好調なのに、ダメな地域が足を引っ張るといったデメリットもあります。

これは大きい利益が期待できるほど、反対に下がるリスクが高くなるのですが、そのリスクを下げるといったメリットにも繋がっています。(株価変動率の安定化)

積立方法の具体例

今回の場合の100万円の具体的な投資案をちょっと示してみます。
これは、あくまで一例であって個人の経済状況によって全く変わりますことはご了承下さい。

最初にキャッシュポジションの話も出しましたが、まずは「つみたてNISA」や「iDeCo」からがいいかと思います。つみたてNISAは月額約33,000円、iDeCoは一般サラリーマンの場合、月額23,000円までですので、年間約68万円を運用に回すことが出来ます。

なので、100万円を徐々に取り崩しつつ、これまで貯蓄に回してきた金額も運用に回していけばいいのかなと思います。
その後、同様の金額の積み立てが出来なければ積立額を減らすことも手段ではありますが、
出来れば他の支出を削ってこの2つを最大限積み立てていければべストと思います!

まとめ

一気に入れるより、つみたてNISAで毎月コツコツ始めていくの精神的にもおススメ
(余裕資金が豊富で、最初の1年間の枠分40万円を埋めるのは推奨)

下落時も動揺せず、毎月愚直に積み立てる(時間分散)

投資の値動きに慣れるまでは大きな金額を一気に入れない!

年間投資可能額が60万円以内なら「つみたてNISA」それ以上なら一般NISAがいいかと思います。

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また投資金額があっても一般NISAはある程度の投資経験と投資知識も必要かと思いますので、金額だけでも判断できないとも言えますので、そこは注意ですね。

投資はあくまで自己責任でお願いします。

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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