つみたてNISAを始めるにあたって、
『損するんじゃないの?』って不安の声もあるかと思います。
今回は、実際の市場の値動きから
20年間つみたてNISAをやっていたらどうなっていたのか?
を検証してみます。
対象インデックス
①S&P500:米国を代表する大企業、約500社をまとめた指数
②日経225:日本を代表する大企業、約225社をまとめた指数
③MSCI ACWI:全世界の大企業、約3000社をまとめた指数
(※2008年からのデータのみ)
この3つの指数についてバックテストしていきます。
なお、データは『Yahoo Finance』様からの引用です。
また、今回のバックテストは運用コスト、為替コストは一切加味していません。
実際のリターンは数%低くなりますので、ご了承ください。
S&P500
つみたてNISA制度が有るという仮定
月額33,333円 20年間(2001年1月から2020年12月)積立したら
投資元本:約800万円
運用資産額:約2086万円
運用利益:約1286万円

最初の3年間と2008年からの2年間くらいで含み損を抱えていますが、
それ以外の期間は含み益がある状態です。
ちなみに含み損のある2001年は『ドットコムバブル崩壊』
2008年は『リーマンショック』の時期です!
また、2020年は『コロナショック』でしたが、含み益への影響は小さいですね。
3つの暴落を乗り越えてこの成績でした。
日経225
同じ条件での日経225のバックテストです。
投資元本:約800万円
運用資産額:約1678万円
運用利益:約878万円

S&P500よりは利益は出ていませんが、この時期であれば日本に投資していた場合でも
これくらいの利益が出ています!
含み益を抱える時期もほぼ同じですが、日経225の方がやや回復が遅いですね。
(2012年の12月まで含み損あり)
MSCI ACWI(オールカントリー)
こちらはデータが2008年3月からしかなかったので、そこからのバックテストです。
投資元本:約513万円
運用資産額:約881万円
運用利益:約368万円

開始時期が違うため、上記2つの結果とは比較出来ませんが、
含み損を持っていたのは、最初の1年半くらいで、あとは常に含み益を出しています。
一応、他の2つの同時期も下に出してみます。
S&P500 (2008年3月~2020年12月)
投資元本:約513万円
運用資産額:約1157万円
運用利益:約644万円

日経225(2008年3月~2020年12月)
投資元本:約513万円
運用資産額:約1023万円
運用利益:約510万円

まとめ

今回のバックテストの結果では、どのインデックスに積立投資をしても損はしなかった!
という結果となりました。
ただこれは次の20年を保証するものではありません。
また、パフォーマンスに関しても、次の20年もS&P500が勝つとも限りません。
ただ、米国経済市場・全世界経済市場は右肩上がりに成長しているので、
20年積立投資をするならば、今後も高確率でプラスになるとは思います。
※日本に関してはバブル経済の指標を超えられていないため、右肩上がりとは言えない。


2000年前半から見れば、日本経済も右肩上がりと言えるので、
日本市場へも投資価値はあるかとも思います!
また、全世界インデックス(オールカントリー)が今回のパフォーマンスでは
一番低くなりましたが、次の20年でトップの成績を出す可能性も十分にあります!
ただ今回、お伝えしたかったのは、どれに投資をすればいいのか?ではなく、
20年間積立投資をしていたらどうなっていたのかを、知ってもらうための記事です。
次の20年にどれがベストかなんて誰にも分かりませんしね。
この結果でこれからつみたてNISAを始める方へ、少しでも不安が減ればいいかなと思います。
それでは、本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
コメント