Facebookは保有しててもOKか?

投資

世界を代表するSNS巨大企業 『Facebook(ticker:FB)』

GAFAMとよばれる世界5大企業の一つで、S&P500種指数でも組入比率TOP10に入っていますし、NASDAQではより多くの比率が組み入れらています。

そんな大企業が連日の問題発生により、大きな下落をしました。

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内部告発

10月3日日曜日に米国のTV番組『60minutes』内で内部告発が放映されました。

発信者は元プロダクトマネージャーの「フランシス・ホーゲン氏(37)」

彼女はFBが利益優先で民主主義を損ない、低年齢層ユーザーののメンタルヘルスに害を与えてきた実態を示す内部情報について証言しました。

彼女は「FBは常に自社利益を優先する形でこうした利害衝突を解決してきた。その結果、対立や社会への悪影響・虚偽・脅威・争いが増えた」と語っています。

【Bloomberg 記事より引用】

この内部告発により上院公聴会は同社に対する公聴会を10月5日に実施した。

ホーゲン氏は公聴会でも証言している。

同氏の冒頭陳述

「Facebookは常に自身の利益をユーザーの安全より優先してきた。

その結果、社会の分断、過激主義、二極化を増幅し、世界中の社会を弱体化させるシステムを生み出した」と語った。

Facebookにより引き起こされた危機を解決するには政府の介入が必要だと主張した。

IT media NEWS より

公聴会ではFBが若年層に与える悪影響についての質問が続きました。

特にメンタルヘルスの問題については、Instagramのユーザーの約20%が深刻なメンタルヘルスエラーに直面している可能性があると主張した。


同社は公聴会終了後のインタビューで同氏について

・在職期間も2年未満、幹部会議にも出席したことがない人物である

・同氏の証言の多くには同意しない

・だが企業が社会決定を下すことよりも、議会にその判断を委ねるという点については同意する

との声明文を出しています。

関連サービスダウン

内部告発問題で揺れるちょうどその時、今度はFacebookサイトがダウンするという事態に陥りました。

Facebookだけでなく、InstagramやWhatsApp、Messenger、Oculus、Workpleceが主な対象でしたが、他アプリにFacebook経由でログインしていたユーザーにもアクセスエラーが発生しました。

ユーザー数が累計で約28.5億人もいる同社のネットワークエラーが与える影響は大きく、米国内では再接続を試みるユーザーが集中した影響でネットワーク全体が重くなるという事態にまで発展しました。

もちろん全世界からもエラーの報告も相次ぎました。

復旧までに約6時間掛かった訳ですが、世界最大規模の企業の社員達をもってしても、なぜここまでの時間が掛かってしまったのか?

ジャーナリストの情報によると、障害はBGP(ボーダーゲートプロトコル)定期アップデートのミスが原因とのことです。

これだけであれば復旧にここまで時間が掛からなかったはずですが、遠隔修正する技術者たちがこれによってブロックされてしまった。

また本社への入室管理もダウンした模様で社員証をかざしても建物内に入れない状態。

打つ手のない状態になった模様です。

最終的には本社近くのデータセンターに社員を送り込み、物理的にドアを破壊してデータセンターへ入りサーバーゲージへのアクセスを確保したとのこと。

(最後はかなり原始的にアングルグラインダー(自動回転のこぎり)で破壊・・・)

株価チャート

FB Interactive Stock Chart | Facebook, Inc. Stock – Yahoo Finance

1週間5分足のチャートです。

月曜日に窓を開けて『-4.89%』と急落しました。

火曜日には徐々に戻していますが、今後もこの問題が影響していくかは要注目ですね。


僕は個別としてもFBを保有しているのですが、このニュースに関してはもう少し様子見しようと思います。

相場全体が悪くなければ買い増しも考えましたが、今はそういう場面でもないかなという判断です。

理由としては…

・圧倒的ユーザー数は大きな資産であり、伸び率は鈍化していてもまだ拡大している

・それと同様に売上・利益も鈍化しているとは言え順調に伸びてはいる。長期的に見てもまだ衰退期ではないと考える。

・PER24.69(10月6日現在)と割高感はない

・FacebookやInstagramでの小売業への貢献はこれからの事業

・今回の問題に関しても「Instagram Kids」(現在は計画停止中)などの対策も考慮はしているはず

・米国西海岸とアジアを結ぶ海底ケーブルは将来的に強みになると考える

・個人的にザッカーバーグに期待

と考えてます。

もちろんデメリットやリスクもあります。

・現状は実商品やアプリケーションなどの販売は少なく、広告収入が主な収入源である

・個人情報保護強化の動きが強まり、iPhoneなどの規約が変更となりターゲッティング広告が難しくなっている

・デジタル通貨であるリブラ(ディエムに名称変更)が進まない件

・相次ぐ独禁法に対する訴訟問題(これはGAFAM全体に言えるが)

そして今回の2件と不安要素も数多くあります。

おわりに

インデックスファンドだけを購入している人にはあまり関係のない話かもしれませんが、今後もう少し投資に取り組んでいこうかなと思う人は、TOP10企業の重要ニュースなどはチェックする習慣は必要かなと思います。

個人的にはFBは今後10年-20年はSNSをはじめ、VR・AR、小売関連でも頭角を現してくるんじゃないかな?と考えてインデックスに追加して購入しています。

もちろん反対意見も数多くあると思いますが、こういった予想は自由だと思ってますし、アナリストであっても正確に予測することは不可能ですので勝手に思っておきますw

ということで、投資はあくまで自己判断・自己責任でお願いします。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!

それではまた。

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