FTSE GACI (FTSE 全世界株式インデックス)

ファンド紹介

前回「MSCI ACWI」についてお話しました。

今回は、同じく全世界株式インデックスのもう一つである「FTSE GACI」についてお話していきます。

同じ全世界株式インデックスなら同じじゃないの?って思いますが、中身を比べてみると色々と違いますので、ご覧頂ければと思います。

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FTSE GACI

FTSE GACIとは何か?

まずFTSEは、日本では「フィッツィー」「フッチー」「フッツィー」などと呼ばれます。

FTSEは元々は英国新聞社である『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』と英国ロンドン証券取引所『London Stock Exchange』が共同で設立した会社です。

そのFTとSEを合わせて、FTSEという名称になっています。

こちらもMSCIと同様に株価指数を算出している会社と覚えておきましょう。

次にGACIとは、Global All Cap Indexの頭文字を取ったものです。日本語に直訳すると、『全世界全時価総額指数』でしょうか?ここでは分かりやすいように全世界株式インデックスとしておきます。

この全時価総額というのがポイントで、MSCIは大企業だけの指数ですが、FTSEは大企業・中企業・小企業の全てを含みます。

組入比率の構成方法は「時価総額加重平均型」です。浮動株時価総額の約98%とほぼ全てをカバーします。

まとめると、「全世界の先進国や新興国を対象とした、大中小規模企業までを対象とする株式インデックス」と言えます。

FTSE GACIをターゲット指数とする投資信託

全世界株式インデックスファンドを選ぶ方で、ご自分の選ぶファンドのターゲット指数がわからないよ!って方もいらっしゃると思います。

全世界株式インデックスファンドでFTSE GACIを採用している代表的なものとして、

楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)』(純資産額:約530億円)
SBI 全世界株式インデックスファンド(雪だるま)』(純資産額:約102億円)

(2020年10月19日現在)

この2つが挙げられます。

『e MAXIS Slim 全世界株式インデック(オールカントリー)』(純資産額:約527億円)に比べると最近の人気は落ちますが、期待できるファンドであると思います。

現状では、MSCI ACWI・FTSE GACIの全世界をターゲット指数にしたファンドは、今年に入ってターゲット指数に比べて低パフォーマンス(マイナス剥離)でした。

ただ、それ以前はプラスの時期も多かったのも事実です。

楽天証券

こう見ると若干、『e MAXIS Slim 全世界株式インデック(オールカントリー)』が優性ですね。

(3年程度の短期間なので参考までに)

FTSE GACIの過去チャート

5年間のトータルリターンは+65%ですね。年平均10.5%と高水準です。

FTSE GACIの構成比率

まずは国別の構成比率です。

解像度かなり悪いですね。

国名のみ抜粋すると

先進国(25か国)
オーストラリア・オーストリア・ベルギー・カナダ・デンマーク・フィンランド・フランス・ドイツ・香港・アイルランド・イスラエル・イタリア・日本・オランダ・ニュージーランド・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・シンガポール・韓国・スペイン・スウェーデン・スイス・英国・米国(アルファベット順)
新興国(23か国)
ブラジル・チリ・中国・コロンビア・チェコ・エジプト・ギリシャ・ハンガリー・インド・インドネシア・クエート・マレーシア・メキシコ・パキスタン・ペルー・フィリピン・カタール・ロシア・南アフリカ・台湾・タイ・トルコ・UAE(アルファベット順)

構成比率は米国が57.17%と最も高く、日本が7.35%と二番手なのはMSCI ACWIと同様です。

3番目の中国(4.91%)も比率的には同様ですね。

次に、セクター(業種)分類です。

こちらもMSCI ACWIと大きな差はなさそうです。

最後に構成上位銘柄です。

これはMSCI ACWIと全く同じ顔触れです。

まとめ

今回は「FTSE GACI」について簡単な解説をさせて頂きました。

こちらのインデックスに連動する投資信託やETFを購入することで

①先進国25か国、新興国23か国 計48か国 約8000銘柄に分散投資が出来る

②MSCI ACWIと比較して、最も大きな違いは、小規模企業までカバーしている点

そのため、浮動株時価総額の約98%とより幅広くカバーできます。

③「カバー率が高い=本当の意味での全世界に近い」といえる

(これが絶対に良いパフォーマンスを生むわけではないが)

④こちらも低コストでの運用が可能である

 『楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)』(管理費用:約0.212%)

SBI 全世界株式インデックスファンド(雪だるま)』 (管理費用:約0.1102%)

この2ファンドも十分におススメに上がるファンドだと思います。

それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おまけ

MSCI ACWIであれば、『e MAXIS Slim 全世界株式インデックス(オールカントリー)』一択だったので、問題なかったですが、今回は「楽天」と「SBI」の2つがあります。

この違いって何なんでしょう?って僕も疑問に思ったので、おまけコーナーとして解説します。

楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)

「楽天」は純粋に100%をFTSE GACIに投資しています。

一方の『SBI 全世界株式インデックスファンド(雪だるま)』ですが、

「SBI」は3つのETFを組み合わせて、ターゲット指数であるFTSE GACIに連動させようとするスタイルとなっていました。

もう少し詳細を見ると、

そもそもベンチマークは違うんですね…。

FTSEでなくS&Pの指数を組み合わせているのに、ターゲット指数はFTSE GACIとする手法。

ただ基本的にはそれぞれの対象は同じようなものなので、成立するとは思います。

どういうことかというと、ゴールは一緒でも、そのゴールを目指す手段が全く違うってことですね。

「楽天」は1つのETFで運用。

しかも投資対象ETFのベンチマークもFTSE GACIと王道(?)な手段に対して、

「SBI」では3つのETF(ベンチマークはそれぞれ違う)を組み合わせて FTSE GACIへの連動を目指す手段ということです。

現状で人気なのは「楽天」の方ですね。これは、純資産額の比較でも分かります。

1本のETF(バンガード社運用)で全世界の大中小規模銘柄に投資が可能という単純明快さがあるから。これは世界最大級の運用会社バンガード社のネームバリューと資金力(世界約8,000銘柄買える)も要因の一つだと思います。

けどコスト的にはSBIの方が断然安いのを考えると、迷いますよね。

個人的には、投信信託を選ぶ基準は

①管理費用の低さ

②純資産額の多さ

③償還期限の有無

で考えるのですが、③はどちらもクリアしているので、①はSBI、②は楽天と完全に引き分けですかね。

結局は最後は個人の好みになると思います。

それでは最後までお読み頂きありがとうございました。


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