iDeCoの『資金拘束』について

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iDeCoを話題にすると、結構な確率で話題になる『資金拘束』

「60歳まで引出制限があるのは、ちょっと…」

今日は、この考えについて僕なりに思うことがあるので書いてみます。

あくまでも個人的な意見ではありますので、ご了承ください。

それではよろしくお願いいたします。

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目的と手段

そもそも論になりますが、iDeCoは『自分で作る老後の資産形成』の制度です。

だから、『資金拘束』されて当然というか、強制でなくても拘束しないといけないと考えます。

資金拘束によって、基本的には中途解約出来ないことは、制度の目的としては僕は正しいと思っています。

だから例えば、投資の目的が

『10年後の住宅資金のために少しでも運用で増やしたい』

『子供の大学の教育費のため』

『年を重ねると病気のリスクも高まるから、運用でも備えておきたい』

このような目的であれば『iDeCo』という手段は向かない!ということです。

10年後の資金調達目的なら『NISA』や『特定口座』での運用がいいだろうし、

教育費なら『ジュニアNISA』があるうちに入れておくのも手段の一つ

いざという時のお金の為、でも恐らく長期的なことであれば『つみたてNISA』など

目的と手段をしっかりと合わせる必要があると思います。

これらの目的なのに『iDeCo』を検討して、やっぱり資金拘束が…っていうのは目的と手段が合っていないということです。

やはり投資にしても貯金にしても、まずは目的そして目標を決めることが最重要であると考えます。

そして、それぞれにあった投資手段を選びましょう。

節税効果と受取時の税金

「毎年の節税がメリットなのは分かるけど、結局は受取時に退職金と同様に税金取られるんだから節税にはならないんでしょ?」

この話もよく聞きます。

これは節税した金額をそのまま使っていればもちろんそうかもしれません。

例えば、iDeCoを30年間行い、運用が上手くいって3000万円になったとすると。

一括受取時の税金は約200万円です。

一方、毎年の節税額はサラリーマンの年収にもよりますが、年間約8万円程

簡易的に考えて、8万円×30年間=約240万円の節税効果

これだけでもある程度の節税にはなっていますが、これはべストではない例です。

なぜなら節税した分を使ってしまっている前提の話だからです。

この節税分を再投資したらどうなるでしょう?

年8万円なので、毎月6700円として

これを30年間 平均年率5%で行ったとしたら

30年後には約560万円にもなります。(特定口座なら税引後約500万円)

こちらの記事で紹介した『100円に対する意識』が変わっている人なら、説明不要かもしれませんね!

短期的にお金を捉えずに、長期で考えるとまた違った価値観で生きられると思います。

もちろん節税分を生活に回さないと、お金が足りないって場合は、使うのもありかもしれませんが、そんなギリギリの生活になるほど投資に回さない方がいいとも思いますね。

『一生使わないお金』

長期の資産形成の書籍などを読むと『一生使わないお金』という言葉が出てくることがあります。

僕も昔は『せっかく貯めたのだから使わないと意味がないんじゃないの?』と思っていました。

こう思う方は多いのではないでしょうか?

これは、『使わないお金(資産)』が毎年お金を生み出してくれて、その生み出されるお金だけを使って生活するということです。

例えば、『1億円』貯めて貯金したとします。

今の銀行金利は最大でも0.1%程度なので、年間に増えても10万円(税引後約8万円)とほぼ焼け石に水です。

これを毎年400万円づつ切り崩していくと、利息も僅かなので結局約25年で底をつきます。

これが20年から25年で寿命を迎えるなど、命の期限が見えていれば問題ありません。

ただどれくらい生きるかなど誰にも分かりません。

年々、病気のリスクも高まっていきますし、不安いっぱいで余生を過ごすことになるかと思います。

しかし、これを全世界株式インデックスなどで運用すれば平均年利5%程で毎年500万円くらい増えることになります。(税引後400-480万円位 ※非課税枠から移行してからの期間による)

この増えた分だけを使うことで『1億円』には全く手を付けなくてもいいわけです。

これが『一生使わないお金』という訳です。

ただ、毎年絶対にプラスの運用が出来るわけではないので、その時は生活防衛費であったり、少しだけ資産を取り崩すことも必要になるかもしれません。

こんな計算通りにいくかは誰にも分かりませんが、過去のデータからは資産が残る可能性の方が高いわけですし、預金を取り崩していくよりは絶対にいいと思います。

だからiDeCo(個人的にはつみたてNISAや他の投資もある程度は同様ですが)で貯める資産というのは全て『一生使わないお金』という認識であり、『資金拘束』は当たり前のことだと思います。

将来の資産形成目的のお金であれば、それは基本的には『資金拘束』していると考える。

使う分は使う分として、別枠で貯める。

もちろんこれが投資で100億円や1兆円にしました!とかなら、そこから取り崩しても一生困らないかもしれません。

でもそんなことは現実的でないし再現性も低いです。

ただ5000万円でも資産を作ることが出来れば、年間250万円です。

(税引後230-240万円にはなる ※課税口座に移ってから増えた分にしか税金が掛からない為)

これだけあれば、減るとは言われていても、ある程度年金をもらえる日本のサラリーマンであれば十分老後生活が可能ではないかと思います。

つみたてNISAとiDeCoを満額で30年間、そして節税分を再投資すれば毎月約63000円程の投資となり、5000万円は十分に実現可能な金額です。

更に余裕がある人は、別で運用すればそれこそ自由に使ってもいいと思います。

短期から中期的に叶えたい夢もあるはずですので。

この金額が難しいという人(特に若い世代)は、人的資本の価値を高める自己投資で収入を増やすことと、支出を減らすことが最重要になると思います。

おわりに

資産運用を始めたばかりだと、どうしても目先の成績や資金拘束などに気が散ってしまうと思います。

資産運用にしても、貯金にしても『目的』『目標』が定まっていなければ『手段』を決めることが出来ません。

これはやりたいスポーツが決まっていないのに、道具を準備しようとしているようなものです。

確かにとりあえず一歩進むために、つみたてNISAやiDeCoから投資を始めてみるのもいいと思いますが、早いうちに『目的・目標』を具体的にイメージすることで、もっと高いレベルで『お金』と向き合えるのではないかと考えます。

思っていたことをそのまま書き綴っているので、乱文だったかとは思います。

また、反対意見もある内容かと思いますが、これが絶対ということもないです。

それぞれの意見を持つことは大事かと思いますので、これがそれぞの投資目的を考えるきっかけにでもなってくれればな、と思います。

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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