インデックスファンドは米国か全世界か

投資

初めて投資を始めて、「じゃあつみたてNISAを始めよう!」

そうなった時の最初の課題は

①口座開設ってどうやるの?

②つみたてNISA口座と総合証券口座(特定口座)は違うの?

③どうやって積立設定するの?

④どのファンドを買ったらいいの?

⑤投資信託1つで大丈夫なの?

このあたりかと思います。

今回はこの中の⑤について少しお話していこうと思います。

それでは、よろしくお願いいたします。

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インデックスファンドとは

今回は分かりやすいように、一般的によく質問にあがる

『全世界株式インデックスファンド(オールカントリーや除く日本)』がいいのか?

『米国株式インデックスファンド(S&P500やVTI)』がいいのか?という点に絞っていきます。

そもそも、全世界でも米国のみでも分散される銘柄数はとても多く

全世界で約3000銘柄S&P500で約500銘柄全米株式(VTI)で約3600銘柄

となっています。

これを低コスト(約0.1-0.2%)で投資が行う優秀な分散投資方法です。

なので、どちらを選んだとしても『投資の方向性』と言いますか、若干中身が違うくらいで、
全く違う事をしているとも言えない訳です。

結局 全世界と米国どっちがいいの?

これはよく聞かれますが、誰もが答えは出せないですよね。

ここ10年の米国株の勢いは凄まじいですし、アメリカンドリームと言われるように銘柄のネームバリューや派手さもあって見栄えがいいですよね。

そんなこともあってか、米国株(特にS&P500)が人気急上昇になっているかと思います。

しかし、これから先も米国株の成長率が他の地域を上回るっていう保証があるわけではありません。

『過去の実績』と『これからの成績』は必ずしも一致しませんからね。

かといって、米国の経済成長が停滞した時に他の地域がどうなるのかも予測出来ません。

だから答えが出せないんですよね。

全世界株式インデックスファンドの特徴

上記の質問に対して、僕は

『今後も米国が一番成長する!と期待するなら全米系。米国一択だと不安であったり、日本やヨーロッパ・中国などの成長も期待できる!って場合は全世界系がいいんじゃないでしょうか?』

と回答させて頂くことが多いです。

その上で、全世界株式インデックスファンドについて少し触れておく必要があります。

e MAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)】(2020年9月30日月次レポートより)

ターゲット指数はMSCI オールカントリー ワールド インデックス

最新の月次レポートではこのような比率になっています。

全世界株式インデックスファンドは、国や地域ごとの株式市場の大きさ(時価総額)に応じて、その国や地域を組み入れて構成していくので、構成国の株式市場の成長次第で、この比率が常に見直され変わってきます。

例えば、こちら1899年と2017年のオールカントリーがあったとしての比較表です。

≪画像元:Credit Suisse Global Investment Returns Yearbook 2018(PDF)

英国比率が最も高く、米国は15%のシェアしかありませんでした。

これが今後はどうなっていくかは分かりません。だから全世界に分散しておく!

状況に合わせてくれるのは一般的な個人投資家からしたら、とても良いことだと思いますね。

つまり

①米国市場がこのまま一強で突っ走っても大丈夫

②米国市場が停滞して、他の国や地域が牽引役になっても大丈夫

どっちに転んでも大丈夫という、この2本立てがオールカントリーの強みですね。

じゃあ全米より全世界がいいってこと?

上記の説明だけみると、圧倒的に全世界が有利なように見えますかね?

ただ、なぜここで米国一択が人気があるかというと、

①に期待する人が多いからだと思います。

米国市場がこのまま世界のリーダーをして牽引していった場合、米国比率が高い全米系の方がより良いパフォーマンスをもたらします。

実際ここ10年の間ではそういう状況が続いていました。

ただ、最近言われるのはS&P500が良かったのではなく、GAFAM5銘柄のみが牽引した結果でしょ!ってのがバレてきましたね。

“GAFAM”がS&P500をけん引する オコスモ作成

現状GAFAM解体なども話題に上っている中で、これがどのようになっていくのか?

それでも米国経済は強いと思うなら米国一択ありでしょう。

実際に我が家は自分のVTIと妻のS&P500でインデックス投資は行っています。

理由として

①米国のファイティングスピリットやイノベーションへの期待

②会社成長と株主利益が一体化された制度

③米国政府の株式会社に対するスタンス(自由経済・入口が緩め・罰則は厳しい)

④世界の優秀な人材が集まるのは結局米国

⑤先進国でありながら、人口増加が見込め、かつ人口比率も良好

これらの理由から僕は米国一択を選択している訳です。

もちろん、過去の停滞や暴落も分かっていますし、今後も同様なケースがあることも想定していますが、最終的には右肩上がりの未来に賭けているということです。

これに反論などもあるかと思いますが、結局は投資は自己責任であり極論で言えばギャンブルでもあることから、僕は僕の考えで決定します。

これは誰もが同じであり、最後は自己責任・自己判断が大切です。

最後に

今回は全世界と米国一択、どっちがいいのというお話をしてきました。

多分これは結論や答えは出ない悩みだとは思います。

ただ、それでも少しでもつみたてNISAを始める方や既に始めている人に対しても意思決定のお役に立てればと思い、記事を書いてみました。

両者はインデックスファンドとして、十分な銘柄分散が出来ていますし、どちらを選んでも間違いだなんてことは誰にも言えないと思います。

ただ、そのメリット・デメリットを分かった上で購入しているのとそうでないのでは、やはり長く続けていく上でのメンタルの持ちようが変わってくると思います。

自分が選んだ理由をしっかり説明できることが、自信になり長期運用の原動力になると思うからです。

もちろん、やっぱり1つに絞るのは怖い、被っている部分があっても安心の為に両方積み立てるというのも全然ありだと思います。米国比率は一定数ポジション取りしておいた上で他の地域もカバーするという作戦もいいと思います。

それぞれが色んな戦略を立てるのはもちろんありです。

ただ、今回の2つのうちどちらか片方を選ばないといけないとなった場合

『今後20年~40年以上の投資生活の中で、世界経済に大きな変革があると思う?』

この質問に対して

そう思うなら

『全世界株式インデックスファンド』

いや!やっぱり米国が強いでしょ!なら

『米国株式インデックスファンド(S&P500やVTI)』

結局は各自の予想と好みになってしまうかな?という結論でした。

最後は結局ふわっとした感じになってしまいましたが、

こういうこともあるんだ・・・じゃあ自分はこうしてみよう!という意思決定の助けになればと思います。

それでは本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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