2022年1月22日 オンラインで「投信ブロガーが選ぶ!Fond of the Year 2021」表彰式が開催されました。
Fond of the Year 2021受賞ファンドと、上位10ファンドなどが表彰されていますので、今回はその結果と個人的な感想を書いてみます。
よろしくお願いします。
Fond of the Year 2021 TOP10
このイベントは2007年から開催されているもので、運営は全て無償のボランティアによって行われています。
会場費・表彰状・トロフィーなどを含む費用の全てを入場料で賄われています。
今年はオンラインイベントチケット料金で賄われた模様
有効投票数は185(1人5ポイントで最大5ファンドに投票可能)
対象投信は20年10月31日までに設定されたファンド(国内外ETF含む)となっています。
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 獲得ポイント |
Fond of the Year 2021 | e MAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) | 三菱UFJ国際 | 206Pt |
2位 | ニッセイ外国株式インデックス | ニッセイアセット | 101Pt |
3位 | バンガード・トータル・ ワールド・ストックETF(VT) | バンガード | 53Pt |
4位 | e MAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 三菱UFJ国際 | 51Pt |
5位 | i Free レバレッジ NASDAQ100 | 大和アセット | 37Pt |
6位 | e MAXIS Slim 先進国株式 インデックス | 三菱UFJ国際 | 32Pt |
7位 | セゾン・バンガード・グローバル バランスファンド | セゾン投信 | 29Pt |
8位 | 楽天・全米株式インデックスファンド (楽天VTI) | 楽天投信 | 28Pt |
9位 | たわらノーロード先進国株式 | アセットマネジメントOne | 23Pt |
10位 | SBI・V・全米株式インデックスファンド (SBI・VTI) | SBIアセット | 22Pt |
11位 | MAXIS 全世界株式 ETF (オールカントリー) | 三菱UFJ国際 | 20Pt |
12位 | 結い2101 | 鎌倉投信 | 16Pt |
13位 | ひふみプラス | レオス | 15Pt |
14位 | e MAXIS Slim バランス (8資産均等型) | 三菱UFJ国際 | 15Pt |
15位 | 農林中金<パートナーズ> 長期厳選投資 おおぶね | 農林中金 | 15Pt |
16位 | e MAXIS Slim 全世界株式 (除く日本) | 三菱UFJ国際 | 14Pt |
17位 | 楽天・全世界株式インデックス (楽天VT) | 楽天投信 | 12Pt |
18位 | SBI・全世界株式インデックス (雪だるま) | SBIアセット | 11Pt |
19位 | SBI・V・S&P500インデックス | SBIアセット | 11Pt |
20位 | e MAXIS Slim 新興国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 11Pt |
今年も『e MAXIS Slim 全世界株式インデックス(オールカントリー)』が3年連続の1位となりました!
地域分散性に優れた上に、低コストで運用されるこの投資信託が3連覇したことは、当然と言えば当然だとも思います。
がしかし、個人的に実際のリターンはどうだったのか?という所が気になったので、そちらをまとめてみます。
TOP10 年間リターン
順位 | ファンド名 | 年間リターン |
Fond of the Year 2021 | e MAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) | +32.34% |
2位 | ニッセイ外国株式インデックス | +37.92% |
3位 | バンガード・トータル・ ワールド・ストックETF(VT) | +30.32% (円換算) |
4位 | e MAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | +43.61% |
5位 | i Free レバレッジ NASDAQ100 | +56.73% |
6位 | e MAXIS Slim 先進国株式 インデックス | +38.04% |
7位 | セゾン・バンガード・グローバル バランスファンド | +17.69% |
8位 | 楽天・全米株式インデックスファンド (楽天VTI) | +40.44% |
9位 | たわらノーロード先進国株式 | +38.42% |
10位 | SBI・V・全米株式インデックスファンド (SBI・VTI) | +43.85% |
リターンで比較すると、『i Free レバレッジ NASDAQ100』が圧勝だった訳ですね。
僕自身はレバレッジ系の商品は長期積立向きではないと考えますが、短期~中期の上昇トレンドに乗っかることに掛ける分には面白みがある商品だとは思っています。
投資信託の本来の目的が『儲けること』と仮定するのであれば、この上位陣の中で最も優秀だったのは2021年では『i Free レバレッジ NASDAQ100』であったと言えると思います。
『強いやつが勝つんじゃない、勝ったやつが強いんだ!』(某ドイツサッカー界の皇帝の金言より)
それで言うと、『大和 NASDAQ100 3倍ブル』や『e MAXIS neo VR』などは80%越えの超絶リターンを叩き出しているので、より優秀だったと言えますね。
注意点
今回の記事は、決してアクティブファンドやレバレッジ型商品を推奨する趣旨ではありません。
2021年に優秀な成績を残したファンドが2022年も勝てる保証はありませんし、
毎年、それを予想して乗り換えていくことはほぼ不可能だと考えます。
+80%を出した翌年に-50%の暴落と言うのも全然あり得ますからね!
アクティブファンドは短期ではパッシブファンドに勝つことも多々ありますが、
長期的に見ると勝率が低下していきます。
つみたてNISAやiDeCo、企業型DCなどの非課税投資枠は、老後を見据えた将来の為の資産形成です。
ここは絶対に失敗できない運用枠と言えるでしょう。
そういった運用目的であれば僕はやはり、インデックス連動(パッシブファンド)を選択して欲しいと考えます。
正直、SNSなどで『暗号資産で爆益!』とか『1年で資産が倍!』とか盛り上がる中、平均的なリターンしか出せずにコツコツと積立していくのは結構しんどいと思います。
しかし、そういった声の裏には何人もの敗者がいることも忘れないで欲しいです。
おわりに
『言うは易し、行うは難し』とはよく言ったもので、ゆっくりお金持ちになるために始めた投資でも段々と挫折してしまう方はとても多いです。
そんなゆっくりお金持ちになるための長期積立に向くものが、3年連続で1位になっていると思います。
ただ全てをコツコツ積立投資をするだけでは、心が折れてしまうという方には
「コアサテライト戦略」がおすすめです。
将来の必要分はコア資産として、つみたてNISAやiDeCoを中心としたインデックス投資
更に余剰資金があれば、個別株やアクティブファンドをサテライト資産として運用してみる。
比率を厳格に決めておくことで、大きな失敗をしても将来に影響のないようにしておくことが重要です。
せっかく投資の世界へ踏み込んだ仲間としては
是非とも途中退場せずに、一緒に継続していってほしいと思います。
それでは今回は以上です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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