インデックス投資を始める最適な時期とは

投資

初心者の方がつみたてNISAを始めようとする時に、よくある質問の中に
『いつ始めるのがいいですか?』というのがよくあります。

これに対して、「今は割高だからやめておいた方が…」とか言われる事もあると思いますが、
株式市場の底も天井も誰にも分かりません!
結局は始めてみて、20年30年経ってようやくわかることです。

確かに個別株投資ではこの割高で買うべきではないというのも当てはまることもありますが、
つみたてNISAで選べるようなインデックスファンドのほとんどに関しては違うかなと僕は思います。
(分散範囲が狭いインデックスやアクティブファンドは除きます)

そのことから、僕はインデックス投資を始める時期は、いつだって『今』だと考えます。

最初に結論を言ってしまいましたが、その理由についてこれから解説していきます。

※また今回のデータは全て「ファイナンシャルスター」様のサイトから引用させて頂きます。細かい情報はこちらの方が断然分かりますので、ご興味あればこちらに飛んでみて下さい。

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過去の全データ

こちらは1927年から現在までの「S&P500指数」のチャートです。
全期間でみると、右肩上がりの成長を遂げているのが分かります。

過去の暴落局面を眺めると、
①1929年~: 世界大恐慌
②1987年 : ブラックマンデー
③2000年 : ドットコムバブル
④2008年 : リーマンショック
⑤2020年 : コロナショック

長期で見ると①・②はほとんど目立たないですね。
他の大暴落にしても後から見ればこんなものかと思えてしまいます。

しかし、実際その状況の中で投資をしていたらおそらく平常心を保っていられる人は少ないと思います。

これらを時代で区切ったチャートを見てみましょう。

1927年~1959年(約30年間)

こちらは世界大恐慌時代です。基準値が2桁と低いこともありますが、最大で-86%の下げを記録しています。100万円投資していたら14万円になる計算です。この状況の中で投資を続けられますかね。
その後も少し上がっては半値に落ちたりしましたが、1940年あたりからようやく右肩上がりに回復していきました。ただ、1928年あたりの高値まで回復したのは1954年ですから、約25年かけてようやく回復したということです。

今回のコロナショックでは5か月程度で高値更新したことを考えると、とてつもなく厳しい相場環境なことが分かります。

1959年~1979年(約20年間)

この期間の最大下落率は-46%です。この期間は「キューバ危機」「ベトナム戦争」「第一次オイルショック」と様々なマイナス要因がありました。
1971年あたりにつけた高値を1979年までには超えられず、1980年にようやく高値を更新しました。回復に約10年掛かっています。

1979年~1989年(約10年間)

ここでの最大下落率は「ブラックマンデー」をきっかけとした-34%です。
下落率はこれまでと比べ低いですが、急角度(短期間)に落ちました。
あとになって見ればここで止まったことが分かるので落ち着いて見られますが、この時は世界全体同時に暴落し、当時の人はどこまで下がるか恐怖でしかないと思います。
しかし、高値への回復は早く1989年あたりには高値更新しました。(約2年)

1989年~2009年(約20年間)

この時代は「湾岸戦争(1990年)」「ロシア危機(1998年)=通貨暴落や財政問題などの金融危機」「ドットコムバブル崩壊(2000年)」「米国同時多発テロ(2001年)」「リーマンショック(2007年」と激動の時代です。
湾岸戦争では停滞程度でしたが、ロシア危機からドットコムバブルの崩壊、そしてテロを受け、-49%と半値にまで暴落しました。

その後、2007年までは新興国の発展により世界的に好景気に沸き、高値水準まで戻ったのですが、その矢先のリーマンショックにより、-56%の大暴落となりました。

この後、高値水準に戻ったのは2013年頃なので回復には6年程度掛かっています。

2009年~2020年(約10年間)

最後は直近10年間です。
最近、つみたてNISAなどを始めた投資家の方々はこのチャートをよく見ると思います。この時代はリーマンショックからの回復を順調に続け、頻繁に最高値を更新し続けてきた株式市場最強の時代です。
今回のコロナショックでは2020年2月から3月にかけて34%の下落とブラックマンデーを上回るスピードでした。

ただ、今回ブラックマンデーと違うのは、先にも書いたように回復スピードも以上に早く5か月程度で最高値更新しました。

まとめ

※これまではほぼ引用で、ここからが本題です!

今回の話で何が言いたかったのか?そのポイントは2つです。

①暴落局面は定期的に訪れる

②過去を見れば回復しない相場はない

自分を含め、ここ10年程度しか株式市場にいない人は暴落の本当の恐怖を知りません。
今回、コロナショックはありましたが、一瞬で市場も回復したため上手く切り抜けた人、また上手く儲けた人が多いという印象です。

これが、世界大恐慌とまでは言わなくても、最近のリーマンショック時のように6年もの調整期に入っていたらどうでしょうか?
多分ここまでつみたてNISAが盛り上がることはなかったと思います。むしろ投げ売りする人が続出していたと思います。実際リーマンショック時にはそういう状況だったわけですしね。

ただ、知っておかなければならないのは株式市場(特にインデックス投資)は負けている状態で降りたら敗者にしかなれませんが、含み損を出しても市場に残り続けることで勝者になれるゲームです。
任意で区切った期間ではありますが、どの時代でも最初の基準価格からは上昇しているのが分かるはずです!

近いうちにこの株式市場の好調も終わるとも言われていますが、その時は誰にも読めません。当たった人がいてもまぐれだと思った方がいいです。

だからこそインデックス投資を始めるタイミングはいつだって『今』であり、どんな暴落局面でも投げ売りせずに、長期的に見れば株式市場は右肩上がりに成長すると信じて積立て続けることが大切です。

ただそのまま持ち続けて死んでしまっても意味はないので、最終的には利益をしっかり得た上で
『使う』ことも、もちろん重要ですよ!

ということで、
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

~おしらせ~
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